内容説明
宗教者を祖とする特異な一族は、なぜ全国各地に繁栄できたのか。源頼朝・足利尊氏・豊臣秀吉らを支えた東国屈指の名門武士団の多面的な存在形態を、政治・文化・宗教との関係から明らかにする。
目次
第1部 宇都宮一族の成立・展開・終焉(宇都宮氏の成立と河内源氏―下野の武士団と京都権門;笠間時朝論序説―常陸国における宇都宮一族の所領形成;中世宇都宮氏と美濃・伊予―美濃宇都宮氏の発見;嘉吉~享徳期の東国争乱と下野宇都宮氏―等綱・明綱・正綱の時代;戦国期の境界領域支配;改易後の国綱周辺)
第2部 宇都宮一族の信仰・文化・肖像(中世宇都宮氏とその信仰;宇都宮氏の造像と仏師;鎌倉時代における在京活動と東大寺;南北朝時代における院派仏師起用について;『百人一首』の成立をめぐって―宇都宮氏への贈与という視点から;描かれた歴代と重心芳賀氏)
補論 新出の個人蔵「足利尊氏像」について
著者等紹介
江田郁夫[エダイクオ]
1960年、栃木県生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程修了(文学博士)。現在、栃木県立博物館学芸部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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