シリーズ〈実像に迫る〉
楠木正成・正行

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  • サイズ A5判/ページ数 95p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784864032292
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0021

内容説明

くつがえされる「悪党」のイメージ。数々の戦術で敵を手玉に取った正成。父の遺志をつぎ、四條畷に散った正行。南朝の忠臣として名を馳せる英雄の戦いがここに!武勲・生涯・人となり―楠木正成・正行の実像に迫る。

目次

第1部 正成の登場と鎌倉幕府の滅亡(謎につつまれていた実像;正成、決起する;楠木合戦に勝利する)
第2部 南北朝時代の幕開け(建武政権下の正成;建武政権崩壊の萌し;湊川に散った勇将の最期)
第3部 楠木正行と南北朝の動乱(南朝の支えとして;四條畷に散る)

著者等紹介

生駒孝臣[イコマタカオミ]
1975年、三重県四日市市生まれ。1998年、大阪教育大学教育学部卒業。2000年、名古屋大学大学院文学研究科博士前期課程日本史学専攻修了。2009年、関西学院大学大学院文学研究科博士課程後期課程日本史専攻修了。博士(歴史学)。現在、大阪市史料調査会調査員。関西学院大学非常勤講師。関西大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Y2K☮

30
鎌倉幕府打倒に尽力した楠木正成の家系が宿敵である内管領・長崎氏と同じ得宗被官だったとする説が興味深い。だとすれば幕府や朝廷、将軍ではなくそれらを陰で操る「君側の奸」が正成の仇敵で、彼らとの戦いは自己克服の旅だったと解釈できる。その遺志を継いだ正行は最期も含めて北畠顕家と重なったし、正行の弟・正儀が北朝と結んだ事情もわかる気がした。父と兄を無為に使い倒した南朝に忠義を貫くなどムリな話だし、足利尊氏との和睦が正成の意図だったから。後醍醐天皇も同じ気持ちだったのでは。戦を泥沼化させたのはトップではなくその周囲。2021/02/05

futabakouji2

9
おい、楠正成の史料って少ないから伝説の通説と実像がかなり違うらしい。悪党でなかったとかまじかい?南朝に対して尊氏との融和を訴えるなどは知っていたけど、こんな有名人なのに史料が少ないとは知らなかった。南北朝の人達って後世の都合優先で評価が変わってしまうのだなと実感。尊氏も師直も直義も正成も義貞も評価が変わって大変だ。2019/11/25

MUNEKAZ

6
楠木正成・正行親子のコンパクトな評伝。ページ数の制限もあるのだろうが、何よりも残された史料の少なさからどうしても「太平記」の引用が多くなり、「実像に迫る」まではいっているかどうか…。ただ正成の軍事能力の高さ、とくに千早城攻防戦で、最後まで自らの勝利を確信して戦い抜いた構想力の高さは凄いなと改めて思う。北条家の被官という出自説もあるのだから、「悪党なのでゲリラ戦」みたいな雑な理解ではなく、ちゃんと軍事学から突っ込んだ解説本もよんでみたいなと。2020/08/04

スルメ

3
2017年 知略に長けた武将であった 幕府に反抗したため悪党というイメージがついた2018/02/26

果てなき冒険たまこ

2
先日読んだ上村松園のエッセイで楠公夫人(楠木正成の奥さんね)を描いてほしいといわれてとても悩んだというくだりがあって、そんな資料あるのかなーと図書館で数冊借りてきた中の1冊。で、あった(笑)正成じゃなくて息子の正行の母として義烈百人一首に描かれているらしい。正行も人気者だったしそうなるのかとちょっと感心。本自体はページ数も少ないので概要をサラッと流した感じかな。ま、ほかにも借りてる本があるので詳細はそっちで読んでみよう。2025/02/10

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