内容説明
南北朝の動乱期に鎮守府将軍として奥州を支配。南朝の輿望を一身に担って各地を東奔西走し、若くして戦陣に散った名将の激動の一代記。
目次
第1章 北畠家一門と顕家の少年時代
第2章 義良親王を奉じ奥羽へ下向
第3章 足利尊氏の謀叛と諸氏の動向
第4章 東北諸将の去就と霊山入城
第5章 顕家の西上とその最期
第6章 顕家の上奏文について
第7章 親房の関東経略
第8章 顕信の奥羽経略と浪岡御所
著者等紹介
大島延次郎[オオシマノブジロウ]
明治27年、栃木県今市市に生まれる。昭和7年、東北大学文学部史学科卒業。同大学院修了。宮城県女子専門学校教授、宇都宮大学教授を経て、昭和35年、東海大学教授。その間、昭和32年に文学博士となる。昭和48年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さとまる
6
50年以上前の本を再刊したものだけに今とは異なり、戦前の南朝史観を色濃く残している。まえがきで著者は「中道」で書いたと言うが、その筆致は悪逆非道の尊氏と正統忠臣の吉野方という偏ったものである。これが本当に中道であるのなら、当時の南朝史観はいかほどのものだったかと想像してしまう。内容的には史料提示や時系列の説明はあるものの、評伝の部分は贔屓の引き倒しであり、現在の研究成果では否定されているものも多い。研究史的な見方では価値があるかも知れないが、現在の研究成果を知るのなら「南北朝武将列伝」などを見た方が良い2021/04/27
吃逆堂
2
顕家万歳の本。南北朝社会の広がりも戦場の様相もなく、ただただ顕家万歳顕家万歳。残念ながら評伝とは程遠い。2015/10/21
MNK2
0
北畠顕家の足跡をたどれる一冊。南北朝時代の奥羽の状況が知れて面白かった。2018/05/06
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