中世武士選書
大内義興―西国の「覇者」の誕生

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  • サイズ B6判/ページ数 201p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784864031110
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0021

内容説明

明応の政変後、足利義稙を擁して上洛。激動の室町から戦国移行期に、室町幕府の「管領代」として重きをなした天下の重鎮の生涯を、新たな視点から活写する。

目次

序章 春秋時代と室町時代
第1章 政弘の時代(大内氏の登場;分国と応仁・文明の大乱;六角氏親征と分国;新介の季節;明応の政変と分国;政弘の死)
第2章 義興の時代(治世開始;前将軍下向;義興上洛;在京の日々;決戦船岡山;卿と憂鬱)
第3章 防雲干戈(義興帰国;激戦の日々;義興の死)
第4章 分国の内情(守護代と郡代;郡務系役人)
終章 覇者と覇王

著者等紹介

藤井崇[フジイタカシ]
1978年、山口県周南市に生まれる。一橋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。2009年、博士(一橋大学大学院)。2011年、日本学術振興会特別研究員PD(東京大学史料編簒所)。現在、聖徳大学非常勤講師・千葉大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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うえ

4
「義興の晩年は、安芸国における合戦に費やされた。事の発端は、義興在京期に遡る。毛利元就が八代義隆に提出した「元就忰家所々知行之事」によると、義興は当時、麾下にあった安芸国武田氏の武田元繁を義理の婿とした。…しかし、元繁は帰国すると義興の養女と離別し、義興不在を好機として勢力拡大を図った。そして義興傘下の佐西郡己斐城に攻め寄せた。これには、一般的に出雲国の新興大名尼子経久の指嗾もあったとされている。そのため、義興は先行帰国していた毛利興元に対し、京都から再三にわたって己斐城の救援を命じた。」2024/04/04

BIN

2
大河ドラマ「毛利元就」以来、大内義興に興味があったのだが、嫡男の義隆に比べると書かれている本が少ない中、今年発売の本書を発見したので購入した。父の大内政弘から書かれており、京生まれであり、将軍足利義稙の帰京に従って京に在住して10年ということで、メインが幾内の将軍家争い関連になっている。この辺りはなかなか複雑でやっかいでした。2014/10/19

MUNEKAZ

0
戦国初期の実力者の評伝。大内氏といえば文化活動というイメージだが、本書では義興の政治・軍事に力点を置いて描かれており、その戦いに明け暮れた一生がよくわかった。将軍や管領を擁立しつつも、それを乗り越える自身の権威を生み出せなかった点で、信長や長慶と好対照に思えた。

吃逆堂

0
複雑なるかな、畿内・西国戦国初期政治史。ないものねだりとして、大局的な視点と、後半の戦線地図を。2014/06/20

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