出版社内容情報
アラスカとテスタレは調査のためやってきた
惑星エクリットで、ガヴロン人ライニッシュ
が有能な兵士を募集していると知り志願する
内容説明
アブサンタ=シャド銀河とアブサンタ=ゴム銀河が重複するゾーンに“暗黒空間”と呼ばれる宙域がある。その宙域にある惑星エクリットは無価値だが、両銀河を支配する永遠の戦士アヤンネーとグランジカルが面目をかけて領有権を争っていた。惑星住民のオファラー、ヴォソ・ミイは生命ゲームに負けてトシンとなり、名誉回復のためひと旗あげようとしている。そのヴォソ・ミイに、怪しげな侏儒のガヴロン人が接近してきた!
著者等紹介
嶋田洋一[シマダヨウイチ]
1956年生、1979年静岡大学人文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スターライト
4
標題作と「銀河系の奇蹟」の二篇収録。前者は暗黒空間にある惑星エクリットを舞台に、生命ゲームに負けてトシンとなったヴォソ・ミイに、名誉回復の機会をエサに接触してきたガヴロン人との邂逅が発端となって物語が展開していく。後者は、ブルの副官としては物足りない臆病な性格のファジーことボニファジオ・スラッチが、ハンター旅団の指揮官ウィンダジ・クティシャからの脱出行が描かれる。そして新ソト支配に抵抗する組織”有機的独立グループ”GOIが登場。部下の犠牲は出たもののファジーの活躍は見事だった。2021/12/06