目次
総論 関東管領上杉氏の研究
第1部 上杉氏の展開(南北朝前期における上杉氏の動向―上杉朝定・憲顕・重能を中心に;南北朝期における上杉一族;上杉氏の官途について;山内上杉氏と越後上杉氏;犬縣上杉氏の政治的位置;上杉憲実の実像と室町軍記―『鎌倉大草紙』『永享記』をめぐって;上杉清方の基礎的研究)
第2部 関東管領職と上杉氏(関東管領補任沿革小稿;鎌倉府施行システムの形成と展開;関東管領上杉氏と武蔵;鎌倉府料国武蔵国にみる守護支配―遵行体制を手懸りとして)
著者等紹介
黒田基樹[クロダモトキ]
1965年生まれ。早稲田大学教育学部卒。駒沢大学大学院博士後期課程満期退学。博士(日本史学、駒沢大学)。現在、駿河台大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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組織液
12
どれも興味深い内容でしたが、特に犬懸上杉氏の評価が個人的には新鮮に感じましたね。想像してたよりずっと大きな勢力で実力も持っていたんだなぁ…。上杉禅秀の乱が起きた直後は、禅秀政権が関東諸将に認められていたなんて話は聞いたことがありましたが、様々な検証から、この乱が決して追い詰められた末の破れかぶれのもではなかった事がよくわかりました。犬懸上杉氏の所領を把握する方法が、滅亡後の所領没収に関する史料を検証していくというのは本当に皮肉()。山内・越後上杉家についてももう少し掘り下げたいですね。2023/02/19
MNK2
0
関東管領をめぐる諸勢力の動乱と上杉氏の動向がよくわかる。
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- 和書
- 悲痛の殺意 徳間文庫