内容説明
伝説の将軍藤原秀郷の末裔で、「関東八屋形」にも数えられた長沼氏。宇都宮・北条に属し戦国を生き抜いた子孫・皆川氏とともにその盛衰を描き出す。
目次
第1部 長沼氏の栄光と挫折(長沼氏の登場;鎌倉御家人長沼氏;南北朝内乱下の長沼氏;長沼氏の分裂)
第2部 皆川氏の興亡(皆川氏の登場;皆川氏の自立;皆川広照の活躍)
著者等紹介
江田郁夫[エダイクオ]
1960年生まれ、東北大学文学部卒。東北大学大学院文学研究科博士課程修了(文学博士)。現在、栃木県立博物館人文課長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さとまる
8
藤原秀郷の末裔であり関東八屋形にも数えられた長沼氏、そしてその一族であり宇都宮や佐竹をを相手に北条方として強かに生き残った皆川氏の歴史。国衆クラスの武家の歴史が一冊にまとまっているのってすごい。2024/05/08
フランソワーズ
1
藤原秀衡の末裔、「関東八屋形」として鎌倉時代の代表的御家人の一人となった宗政。室町時代には永享の乱などの内乱、宇都宮氏・小山氏などの動向に左右されながら、皆川氏として生きながらえた。特に俊宗の宇都宮家中での”下剋上”の箇所はおもしろい。下野の一国衆の中世史を取り上げたこの本、とてもコアな一冊。2024/05/18
onepei
1
鎌倉から江戸まで、浮沈を繰り返しながら続いた家。源氏でも平氏でもなく秀郷流。これはしぶい。 2012/09/09