内容説明
武田信玄、北条氏政の猛攻に屈せず、上野国を鉄壁の城郭ネットワークで守り抜いた長野業政。その一族の興亡を各種時代の一級史料を駆使して詳細に描く。
目次
第1章 戦国時代の上野国
第2章 長野氏の生い立ち
第3章 長野氏の城館と経済的基盤
第4章 成長する長野氏と業政の登場
第5章 長野業政を支えた最強“長野軍団”
第6章 箕輪城の攻防戦
第7章 長野氏が信仰した神社・寺院
第8章 箕輪城の変遷
著者等紹介
近藤義雄[コンドウヨシオ]
1920年、群馬県生。群馬県師範学校卒業。1953~1980年、群馬県教育委員会に勤務。その後、群馬県文化財保護審議会会長、群馬県史編さん委員等を経て、1998~2006年、元かみつけの里博物館長。2006年、高崎市文化財調査委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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笛吹岬
2
上州(群馬県)をフィールドとする郷土史家による中世長野氏の研究。1985年に上梓された著作があらためて入手可能となったことを喜びたい。箕輪城を本拠とした中世長野氏、特に戦国期の業政を中心にまとめている。軍記類をもとに叙述したところは苦闘のあとが窺えるが、地元研究者ならではの情報が豊かに活用されている。中世城郭の縄張り図も多く採用されていて貴重である。2010/12/30
一城別郭
1
長野業政は有名だが、長野氏全般を知る人は少ない筈。長野氏とは?そんな疑問に答えてくれる一冊。城好きの自分にとって、城・砦・館の細かな位置が載っているのが嬉しい。しかし多くの小説で「民衆政治」を唱えている政業だが、治水以外の政策はこの本には書かれていない。全盛期の政業の花押のある直筆文書が、一点も存在しないとのあとがきにもびっくり!2011/02/16
金監禾重
0
古い本の復刻は十分に意味があるが、販売に当たってはそれを明示すべきだと思う。 最新の研究成果を求めて買ったので、残念だった。2017/01/01
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