内容説明
「親が死ぬまでにしたいこと」その第1位は、“一緒にごはんを食べること”。残された時間を、悔いなく過ごすために、あの日のあの味を、もう一度…。涙が止まらない、35人の「食」をめぐる物語。
目次
おいしいカゼ薬
おにぎりと夜行列車
必勝ラーメン
家宝のぬか床
湯豆腐は母の温もり
母の日のお好み焼き
母さんの梅干し
忘れていた七輪
運動会の太巻き
鍵っ子のふかしいも〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fukui42
6
日々の中で幸せに感じるものの上位に「家族で語らいながらご飯を食べること」が挙がるでしょう。本作のタイトルから親を亡くす悲しい話かな、と思ったけど。そうじゃない話も多かったのがいい。認知症が進んだ母に「今年も梅干し送ってくれる?」と話しかけると、「塩分控えめだから毎日食べれるよ」と返事をする話。父が倒れたのをきっかけに、息子がお店の名物コロッケを継ぐ話。伴侶を亡くして元気のない父を、息子がお寿司屋さんで励ます話。お父さんの命日は餃子パーティーの話。どれも「そうだよねえ」と頷きました。さあ私は父と何が食べたい2019/04/23
本夜見
5
今 家族で食べたい味…といったら思いつかないけれど。何かあるんだろうな、幸せな思い出の味が。2014/07/26
みき
1
いろいろ思い出はあるけど、家族で食べるってことが重要であって、それがなんであってもおいしくて幸せなんだと思います。2011/02/23
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- 和書
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