内容説明
『孤独のグルメ』原作者が描く、ひとりメシの美学…話題の1冊に「野武士のひとり飲み日記」を加え、新装版で登場!
目次
釜石の石割桜
生野菜定食、焼肉付き
冷やし中華ライス
雨漏りのコの字カウンター
殿様の麦とろ飯
朝のアジ
九月の焼きそビール
悪魔のマダム
死んだ杉浦日向子と飲む
七人の酔客
タンメンの日
おじいさんの夕餉
おはぎと兵隊
かっこ悪いスキヤキ
「野武士のひとり飲み日記」
著者等紹介
久住昌之[クスミマサユキ]
1958年東京生まれ。美学校で赤瀬川原平に師事する。’81年、久住昌之原作、泉(現・和泉)晴紀作画のコンビ、「泉昌之」で描いた短編マンガ『夜行』で、「ガロ」にてデビュー。以降、マンガ、エッセイ、デザイン、音楽など、多方面で創作活動を展開。実弟・久住卓也とのコンビ、Q.B.B.の『中学生日記』で第45回文藝春秋漫画賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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とし
87
う~ん?ちょっと私には馴染めなかったかなm(_ _)m2015/12/07
ホークス
30
「孤独のグルメ」の著者による食エッセイ。面白切ない独特のセンスを感じた。今年初の冷やし中華に「キュウリの香りがやっぱりあらためてしみじみ青々と夏だ」、麦とろ飯の食感に「男の頭の幼稚な部分を刺激する何ものかがある」、9月を迎えて「夏が終わってしまった。若いときは、夏は永遠に繰り返されるものだった」。意外に後半のシリアスな話が良かった。パン屋のイートインを舞台にした「おじいさんの夕餉」は、悲痛なほど哀愁溢れる一編。杉浦日向子さんの話も静かに悲しみが伝わってきた。2017/01/03
幹事検定1級
29
久しぶりに読んだ久住さんのグルメエッセイ、楽しく読ませていただきました。冷やし中華とライスを注文する話、初めて入るお店の話などなど共感できました。最近は食べログで検索できてしまうので初めてリスクはかなり回避できますが、出張で訪れる地方では情報が少なくこれに近い経験もゼロではありません。これからもこんなグルメエッセイを書いて頂きたいですね。(図書館本)2018/02/12
夜明けのランナー
22
スッカリハマっている久住さんの作品。食に対しての情熱。好きだし大切。美味い酒とほんの少しのやさしさ。これが味わえれば、もう勝ったもの同然なのだ。2022/12/22
メルル
21
野武士がどんな者なのかちっともわからない。『生野菜定食、焼き肉付き』(*≧m≦*)ププッ こりゃあ、野武士だったら有無を言わさず叩き切るところでしょう。杉浦日向子氏の「酔っぱらって覚えてない、というのではもったいじゃない」という言葉に激しく同意。美味しい物を食べたらいつまでも覚えていたい。寝る時もその幸せに浸っていたい。私も久住氏の考える野武士のようないきなり知らない店に入るようなことはできない。これを読んだらますます無理(笑)2015/05/17