内容説明
戦争の目的が「支配」であるとすれば、現在の戦争はコーポラティズムvs国民国家のステルス・ウォー(見えない戦争)と言えます。コーポラティズムとは、大企業と政府が一体になった国家運営体制を指し、この体制下では必然的に政府と癒着した一部の大企業・株主・経営者に富が集中します。それを打破するには我々国民を主権者とする国民国家の権力=国家権力を使うしかありません。世界中で繰り広げられている1%vs99%の戦いは、そのままコーポラティズムvs国民国家の戦いであり、この最終戦争に負ければ、私たち99%側の人間は「自分たちの社会を自分たちで決める権利」を失い、単なる金儲けの道具として奴隷のように扱われる社会で生きていくことになるでしょう。
目次
第1章 コーポラティズムの源流を探る
第2章 世界を席巻するコーポラティズム
第3章 国際金融資本に乗っ取られたアメリカ
第4章 翻弄され続ける日本
第5章 世界の二大リスク―世界超恐慌
第6章 世界の二大リスク―中東大戦争
第7章 日本の三大リスク―原発
第8章 日本の三大リスク―消費税増税
第9章 日本の三大リスク―TPP
第10章 政治と通貨発行権の民主化を実現しよう
著者等紹介
安部芳裕[アベヨシヒロ]
作家。ソーシャルアクティビスト。環境問題の根幹にあるのは経済システムの問題だとの認識からオルタナティブなお金である地域通貨に希望を見出す。1999年に地域通貨グループ「レインボーリング」を立ち上げる。講演や体験型ワークショップを全国の自治体・商店街・商工会・大学・NPO・NGOなどで数多く行ない、その実践もサポート。サスティナブル経済研究所所長。99%の人のための社会を創るプロジェクト、Project99%代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
mogihideyuki