出版社内容情報
文字を書くことが苦手な小学4年生の山村ゆきの。勉強がわかっても、考えを進めても、書かなければ、点数ももらえないし、なにも考えていないのと同じにされる、と思いこんで、いっしょけんめいがんばってきた。
ある日、橋の上でつららをひろった。右手にぴったりとペンのようにはまり、ためしに字を書いてみると、教科書のようなきれいな文字がすらすらと書ける。--わたし、魔法が使える!?
「文字、ことば、書くということ……身近な「あたりまえ」に立ちどまる力が子どもにはある。言葉の素晴らしさや不思議さや不確かさまでが、氷のように輝いて、雪どけ水のように心に沁みてくる、そんな物語だ。」--俵万智さん推薦、珠玉の児童文学シリーズ第1巻!
【目次】