出版社内容情報
呂布を倒し、その勢力を不動のものとした曹操。しかし献帝をお飾りの皇帝として利用する曹操に、漢王朝再建を願う劉備は反旗をひるがえす。現状に不満をもつ献帝自身も、曹操を討てとの密詔を決死の覚悟で忠臣・董承に託す。董承に協力を求められた劉備は、涙ながらに献帝救出を誓い必死に画策するが、総勢二十万を超す曹操軍の前に、なすすべもなく敗走。関羽、張飛とも離散してしまう。関羽は劉備の妻である甘夫人のいる砦を守っていたが、関羽を武将として高く評価し手に入れたいと願う曹操は、張遼を使者に降伏を持ちかける。悩んだ末、甘夫人の安全も考え、条件付きで曹操に下った関羽。劉備は袁紹のもとに身を寄せ、張飛は山に入り山賊たちの頭領に。「桃園の誓い」で結ばれた義兄弟三人が再び集える日は来るのか…。一方、袁紹と曹操の両雄は満を持して対決の時が迫る!
内容説明
着々と権力を強める曹操。お飾りの皇帝・献帝は、曹操を討てとの秘密の手紙を忠臣・董承に託す。漢王朝再建を願う劉備は董承に協力しようとしたものの、裏切りに気づいた曹操の大軍に敗北。逃げるうちに義兄弟である関羽、張飛とも離ればなれに。義理堅く卓越した強さを持つ関羽を高く評価している曹操は、劉備の居城を守る関羽に降伏を持ちかける。一方劉備をかくまったのは曹操の敵・袁紹。両雄激突の時が迫る。
著者等紹介
小前亮[コマエリョウ]
1976年、島根県生まれ。東京大学大学院修了。専攻は中央アジア・イスラーム史。2005年に歴史小説『李世民』(講談社)でデビュー
中山けーしょー[ナカヤマケーショー]
1962年、東京都生まれ。児童書を中心とした書籍の挿絵などを制作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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