ドラゴンの塔〈下〉森の秘密

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  • サイズ B6判/ページ数 359p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784863893672
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

アグニシュカは<森>に囚われていた王妃を奪還するが、恐るべき罠に翻弄され続ける。<森>との闘いとロマンスを描くファンタジー。<ドラゴン>とアグニシュカたちは、計り知れない犠牲を払い、長いあいだ〈森〉に囚われていた王妃を奪還した。だが、王妃はまるで人形のように何も反応しない。
〈森〉の侵入を食い止めるため奮闘するドラゴンを残し、アグニシュカは援軍を請いに、国王の住まう都に向かう。しかし、待ち受けていたのは、彼女の「能力」を認めようとしない魔法使いたちと、〈森〉の恐るべき罠だった。
罠に翻弄されながらも、ドラゴンの塔を目指すアグニシュカだったが……。暴かれる真相と、ドラゴンとアグニシュカのロマンス。そして、怒濤のラストへ。

ナオミ ノヴィク[ナオミ ノヴィク]

那波 かおり[ナワ カオリ]

カガヤケイ[カガヤケイ]

内容説明

アグニシュカたちは計り知れない犠牲を払い、長いあいだ“森”に囚われていた王妃を奪還した。だが、王妃はまるで人形のように何にも反応しない。“森”の侵入を食い止めようと奮闘する“ドラゴン”を残し、アグニシュカは援軍を請いに、国王の住まう都に向かう。しかし、待ち受けていたのは、彼女の「能力」を認めようとしない魔法使いたちと、“森”の恐るべき罠だった。何とか都を脱し、“ドラゴン”の塔を目指すアグニシュカだったが…。次々に暴かれる真相と、“ドラゴン”とアグニシュカのロマンスから目が離せない怒涛のラスト!

著者等紹介

ノヴィク,ナオミ[ノヴィク,ナオミ] [Novik,Naomi]
1973年ニューヨーク生まれ。ポーランド移民の二世として、ポーランド民話に親しんで育つ。ブラウン大学で英文学を学んだ後、コロンビア大学でコンピューター・サイエンスを学び、『ネヴァーウィンター・ナイツ』などのRPGゲームの開発に携わる。2006年『テメレア戦記1 気高き王家の翼』で作家デビュー。もっとも優秀なSFファンタジーの新人作家に贈られるジョン・W・キャンベル賞や、コンプトン・クルック新人賞を受賞。『ドラゴンの塔』では、ネビュラ賞を受賞

那波かおり[ナワカオリ]
翻訳家。上智大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

jam

93
根こそぎにされるのは森か人か。森は透明に擬態し、人の心に巣食う。なぜなら、森も生き延びねばならないから。それは意志というよりも本能に近く、あらゆる生きとし生けるものの象徴の哲学「ソラリス」のよう。それを悪と見做すのは、人という生き物の傲慢さなのかもしれない。が、人も生き延びねばならない。緻密な法則を駆使し「ドラゴン」と畏怖される魔法使いと、森羅万象に委ねる魔法を操る少女「アグニシュカ」。王国の覇権や思惑を孕み、争いの舞台は壮大だが、ひとりの少女が、やがて愛と使命に生きる道を往く物語でもある。2021/08/11

mocha

90
様々な思惑が渦巻く宮廷での日々。誰が味方で誰が敵なのか、パタパタと局面が変わっていく。森の女王との対決シーンはとても幻想的。〈森〉が暮らしに融け込んでいる東欧だからこその恐れであり、反省が込められているのだろう。アグニーシュカが自分のルーツに気づいて魔女らしい魔女に成長していく姿が頼もしい。でも〈穢れ〉とその〈浄化〉についてはちゃんと理解できてない気がする。ちょっと強引なまとめ方だったかも。とはいえ、ぐいぐい引き込まれる痛快なファンタジーだった。 2018/07/19

きむこ

86
ドラゴンから離れて単身都に乗り込んだアグニシュカ。大丈夫か?魔法の基本は何も身につけていないし味方は親友のカシアのみ。読んでいる私も無性にドラゴンが恋しくなる。彼女の『直感だけで突き進むスピード』と『型破りな優しく口ずさむ呪文』のギャップが好きだ。実践向きの魔法使いだから戦いの中でどんどん魔法が強くなってゆくのも頼もしい。穢れの森の闇の深さと追い詰められてゆく逼迫感。二人が合流できた時は心底ホッとした。二人の絆が強くなる事でアグニシュカの魔法力もさらにパワーアップしてゆくこの展開、あーたまらん。★52022/01/15

ままこ

80
息もつかせぬ展開で、ページをめくる手が止まらない。〈森〉の女王が仕掛けた罠は巧妙。これでもかとニーシュカたちを苦しめる。壮絶な戦いの末、たどり着いた根深い怨念の真相はやるせない。人の傲慢さと理不尽さは現世を映し出す鏡のよう。後日譚も良かった。サルカンも年貢の納め時だな。躍動感ある文体で映像が浮かび上がり、映画を観てるように楽しめた。ポーランドの風習も取り入れた幻想的で細やかな世界観に惹き込まれるアダルトファンタジー【ネビュラ賞受賞】2023/10/24

ゆみねこ

77
森から王妃を救い出し、首都クラリアの王宮へと場面が変わる。王妃には森の穢れが見当たらない。しかし森の陰謀は深くそしてオドロオドロしい。森と塔の関わり、アグニシュカとサルカン、そして強くて格好良いカシア。人が多く死んでしまうので少し辛いシーンもあり、その辺で評価が分かれるのかもしれませんが、私は面白く読了しました。あとがきで、ポーランドの民話や世界観がベースだと知り、納得。大人向けのファンタジー。2017/04/05

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