内容説明
ある金曜日の朝、ミシガン湖畔の小さな町・コールドウォーターで、次々と電話が鳴りだした。その電話は、病気で亡くなった母親や姉、戦地で散っていった息子たちがかけてくる「天国からの電話」だった…。
著者等紹介
アルボム,ミッチ[アルボム,ミッチ] [Albom,Mitch]
ベストセラー作家、脚本家、劇作家、そして受賞経験のあるジャーナリスト。ニューヨーク・タイムズ誌のベストセラー第1位に5回輝いている。これまで売り上げた著書は累計3400万部にのぼり、42の言語に翻訳されている。とくに『モリー先生との火曜日』は、回顧録の部門で史上最高のベストセラーとなった。アメリカ初となるホームレスの子どものための診療所など、7つの慈善団体を設立し、ハイチの首都ポルトープランスでも孤児院を運営している
大野晶子[オオノアキコ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Lara
92
米ミシガン州、湖畔の小さな町コールドウォーター。亡くなった姉から妹に電話がかかってきた。「心配しないで。心穏やかに居る。恐いものはない」そして、亡くなった息子から電話を受けた父親、亡くなった母親から電話を受けた娘、次々と現れた。話題の輪が拡がりテレビ局が知ることとなり、番組に放送された。更に話題を呼び、全米規模でのイベント開催が企画された。その全米に放送されるイベントで、不正が見つかった。さすがに、ベストセラー頻発の大作家さん、話の展開が巧みで、上手い。最後に、まさかと言うことに、気づかされる。 2022/07/25
とろこ
51
ある朝、アメリカの小さな田舎町で、亡くなった人からの電話が次々と鳴り出した!その出来事は瞬く間に世界に広がり、町は狂騒状態になる。果たして、その電話は、本当に天国からかかってきたのか?それとも…。奇跡を信じる人々と、懐疑派とのぶつかり合いもある。キリスト教における信仰というテーマが通底している為、クリスチャンではない私は、町の人々の気持ちを理解できるとは言えない。ただ、亡くなった人ともう一度会話したい、という願いは分からなくもない。天国からの電話を受け取った人々は、本当に幸せだったのだろうか。2017/09/17
梅ちゃん
17
図書館の新刊本の棚にあり、タイトルに惹かれて読みました。身近な人が亡くなり、天国から電話をかけてくると言う出だしがどうなっていくのか楽しみで読み始めました。実際そういうことがあれば嬉しいんかな。それとも本文中にあるように、「天国は心の中にあったときの方が気持ちがうんと楽だった」と思うのか。きっと後者やろなぁ。2016/03/08
zanta
7
94/3/10/2018 もう少しファンタジー色のものかと思った。黄泉がえりみたいな。全然違って謎解きだった。でもとっても面白かった。死生観の違いや宗教など理解し切れていないところも多いのだろうけれど。2018/03/10
つき
7
ミシガン州のコールドウォーターで、奇妙なことが起こりはじめた。亡くなった人から電話がかかってきたのだ。これは本当に『天国からの電話』なのだろうか。 サリー・ハーディングを軸に、物語が交錯する。もし、亡くなった人と話すことができたら。何を話そうか…。2017/12/25