内容説明
なくなったものの痕跡をたどり、孤独とともに創作する詩人イ・ジェニが綴るエッセイ集。夜の闇に流れる、長く静かな時間に立ち上がる静謐な26編。
目次
1 音楽もしくは孤独、あるいは愛と呼んでいた瞬間(チェチェク;涙のようにあふれ出る音楽;誰かがあなたのために祈りを捧げる;文章は上から下へ降り注ぐ;跳躍する曲線があるから、私たちは ほか)
2 再び明るむ夜明けのリズムから(未知の書き物;夢から来た手紙;直前の軌跡;夜明けに詩を読むあなたに;暗闇の中から暗闇に向かって ほか)
著者等紹介
イジェニ[イジェニ]
1972年生まれ。2008年、京郷新聞新春文芸によりデビュー。片雲文学賞優秀賞、金〓文学牌、現代文学賞を受賞
橋本智保[ハシモトチホ]
1972年生まれ。東京外国語大学朝鮮語科を経て、ソウル大学国語国文学科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かもめ通信
20
この本の著者イ・ジェニさんは、韓国でいろいろな賞をとっている詩人なのだが、旅先のシベリアで不慮の事故に遭い、脊髄を損傷する大怪我を負った。死の淵からの生還、思うように動かない身体、痛みと不安、眠れない日々、ロックバンドで音楽に心酔していた二十代の頃のこと、母の最期、イヨネスコやボードレールなど先人たちへの想い……。 散文集とあるけれど、時々これはまさしく詩だ!とおもわれるものもあって、その境はどこか曖昧で、あえて区別することもないのかもしれない。2026/02/16
Rick‘s cafe
0
言葉にはその人の孤独が宿る。殊、私的で詩的な言葉には。言葉になっているはずなのに、抽象的で核心の部分まで触れることのできないもどかしさを感じる。ポツポツと紡ぎ出される言葉と言葉の間に立ち現れてくる悲しさ、どうしようもなさ、絶対的な分かり合えなさを間接的に読み取るしかない。しかしその読み取ったはずの孤独感は、著者自身の孤独なのだろうか。読者自らの想いや悩みやもどかしさを投影しているだけのようにも思えてならない。書くことは既知の語彙に自分の悲しみを見つけることだという。読むことも亦、大差は無いのかもしれない。2026/02/14
louzoso
0
音楽の感想って上手く言えないのがなんとなくずっともどかしく感じていて。タイトルに惹かれて手に取った。わりかし抽象的な文だなと思ったけど、読み終わった後に思い出しそうだ、それこそ夜中とかに。じんわり。この人の詩も読んでみたいな。静かな時間。プレイリストも載っている。言葉による本や詩と、言葉じゃない音楽について。2025/12/10
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