内容説明
残された膨大な日記と手紙、インタビューから謎のベールに包まれたサスペンスの巨匠の全貌に迫る。生まれながらに背徳と残虐、愛への渇望に苦しむ「愛される」よりも「愛する」を選んだ孤独の女性作家。生誕100年を迎え、いま明らかにされる苦悩と野心、ゆがんだ愛。母親への愛憎のすべては小説作品の中に埋め込まれた。
目次
彷徨い続ける者 1921以前
暗い星のもとに 1921‐1927
ばらばらな家族 1927‐1933
抑圧 1933‐1938
自由の味 1938‐1940
愛の遍歴 1940‐1942
自分という牢獄 1942‐1943
念入りに培われたボヘミアン 1943‐1945
未知のかすかな恐怖 1945‐1948
愛しのヴァージニアたち 1945‐1948
ヤドー、シャドー、シャドー、ヤドー! 1948
わたしはひと目で恋に落ちた 1948‐1949
どの街にもキャロルはいる 1949‐1951
ふたつのアイデンティティ 犠牲者にして殺人者 1951‐1953
パット・H 別名リプリー 1953‐1955
内なる妖怪の支配 1955‐1958
愛しすぎた男 1958‐1959
法を破る人々へのひそやかなる好意 1959‐1960
究極の神経症 1960‐1962
しがらみからの自由 1962‐1964〔ほか〕
著者等紹介
ウィルソン,アンドリュー[ウィルソン,アンドリュー] [Wilson,Andrew]
イギリスのジャーナリスト、小説家、伝記作家。「オブザーバー」、「デイリー・テレグラフ」、「ザ・ガーディアン」といった一流紙で活躍後、ハイスミスの伝記で伝記作家としてデビュー。本書『パトリシア・ハイスミスの華麗なる人生』は2004年度エドガー・アラン・ポー賞を受賞している
柿沼瑛子[カキヌマエイコ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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