内容説明
恋の悲しみも苦しみも嫉妬も。ただひたすらに会いたい伝えたい。狂おしい胸の裡に呑み込んで、ただ歌を。
目次
1(マリア像;鼻;求職者給付;反証;熱海;福岡)
2(量;乱るれば;午前四時;恋;輝けば)
3(生年月日;こむらさき;太宰府;肺魚;つよくなった;ひきかへす;ポイ;鞆の浦;春待つごとく)
4(精霊流し;甑島;島原;思案橋ブルース;太陽―澤西祐典「雨とカラス」に寄せて;挽歌)
5(konaと海豚や;櫛田神社;垂れてゐる;尿 濃い)
6(をはるまで;うつくしい;むっちゃん万十;初恋)
著者等紹介
染野太朗[ソメノタロウ]
1977年茨城県生まれ、埼玉県に育つ。歌集に『あの日の海』『人魚』がある。短歌同人誌「外出」「西瓜」同人。短歌結社「まひる野」編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おはぎ
5
文語旧かなと非常に相性のよい歌体で、読み心地がよかった。2023/12/30
読生
2
エッセイみたいな歌集だった。 そんなに多くの歌集を読んでないけど、こんな歌集を私は知らない。 福岡を訪れ、去るまでの生活が鮮やかに目に浮かぶ歌。イラストつけてイラストでストーリー語れば若い世代にもわかりやすくなりそう。蛇足かもしれないけれど。 人生が転換する場面で、休むような、もがくような心持ちで過ごした福岡の記憶だな。2025/09/14
バジルの葉っぱ
0
日常のきゅんとくる瞬間のスナップ写真をみるようでした。読む人ごとにいろいろなことを思い起こさせるような感じもありました。2025/04/14




