内容説明
激動の時代の祈りと赦しと。江戸末期から明治時代へ。キリシタン信徒の境涯は時代の流れに翻弄される。物語は、明治初期の長崎から始まり、由布の里、豊後竹田へ。日本の四季折々の風情を織り交ぜながら動いていく壮大な物語。「オカネサン」(mousum´e)という一人の日本女性の波乱万丈の生涯を描くことで、フランス人からみた「japonisme」すなわち近代化に向かう日本の時代の変化を浮き彫りにする。
著者等紹介
海老井英次[エビイエイジ]
1938年東京都生まれ。九州大学文学部仏文学科、国文学科卒。九州大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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