内容説明
まちを歩くとタイルに出会う。素敵な空間にはタイルがある。珠玉のタイルを探しに、旅に出よう。北海道から沖縄まで、全国をめぐって集めた偏愛タイル46選。
目次
北海道・東北
関東
中部
近畿
中国・四国
九州・沖縄
著者等紹介
吉田真紀[ヨシダマキ]
奈良県生まれ。大学時代に一人旅にめざめ現在は週末を中心に国内外を旅する。タイイル偏愛歴は18年ぐらい。古いまちなみや建物好きからタイルにはまり、SNSなどでタイルの魅力を発信。ミュージアムなどへのタイル情報提供、タイル展示への協力など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
60
タイル本が目につくなあ、と思ってたら、昨年が記念の年だったらしい。 室蘭市図書館が出ててオドロイタ。美術タイルの小森忍の作品と判明してるのは道内ではここともう1か所だけ。中学時代いつも通ってたのだけど、写真見ると当時と違うような?2023/02/10
あじ
29
「掲載する物件の選定にはずいぶん悩んだ」と著者が言うだけあり、超ド級の隠し球を幾つか見つけた。デザイン性は元よりタイルとタイルを目地が繋ぐ“間”の規則性、視覚空間で完成された“美”を厳かに主張するスポットが選び抜かれた印象だ。タペストリーのようなタイル壁、幽玄への入口かと見紛う異彩さ……著者が再訪するほど壁愛するタイルばかりが、敷き詰められた遊覧本である。2022/11/10
たっきー
12
タイルが使われている46の建造物の紹介。素敵な建物がたくさんあってうっとりする。こちらで紹介されているようなタイルが使われている建物の宿泊施設に泊まってみたい。京都は駅の地下街、街のビル(写真では紹介されていないが、銭湯や元銭湯のカフェ)等身近なところでタイルが使われている建物が多いのがいいな。マジョリカタイル、モザイクタイルもかわいいけど、あまり見る機会のない形象タイル(花や鳥など象ったタイル)も素敵。2023/12/09
hitotak
12
かつて多くの住宅やビルの外壁や内装に使われていたタイルを豊富な写真で紹介している。その成り立ちやもともとの施主、タイルメーカーなども詳しく紹介されている。熱海の起雲閣や大阪の綿業会館のような有名どころは勿論、料亭のトイレ(しかも男性用のみ)や通常非公開の教会など、知る人ぞ知るような隠れた物件まで様々。大量のマジョリカタイルで描かれる幾何学模様の美しさには目を奪われる。実際に見てみたいと思う場所がいくつもあった。日本の統治下にあった台湾に残された、日本製のタイルが貼られた古民家についても紹介している。2023/02/26
遠い日
10
タイルはわたしが子どもの頃には、普通に一般家庭の流しや風呂場などに使われていて、ここにあるような価値のあるものではなかったですが、身に馴染んだものでした。だから今でも大好き。全国各地の珍しいタイルが紹介されていて、その美しさにうっとりする。シックなのもいいし、たくさん色を使ったカラフルなのもいい。焼き物然とした味わいのあるものもいい。2022/12/08