内容説明
東日本大震災、すべてを失い、荒涼とした被災地に立ちつくす人々―。「もし神がほんとうに愛なら?」切実なこの問いかけへの一つの答え。
目次
第1章 神頼みの神からの脱却
第2章 人生の残酷さと、どう向き合ったらよいのか
第3章 「怒る神」から「憐れみの神」へ
第4章 キリスト教に対する戸惑いと違和感
第5章 一神教の神の難しさと魅力
第6章 遠藤周作の西欧世界との遭遇、キリスト教との遭遇―作品『留学』から『沈黙』へ、『沈黙』から『深い河』へ
第7章 キリストがもたらした「福音」とは?
第8章 キリストがもたらした神理解の大転換と価値観・世界観の普遍性
著者等紹介
森一弘[モリカズヒロ]
1938年神奈川県生まれ。1967年ローマにて司祭叙階。1985年司教叙階。現在、財団法人・真生会館の理事長として、講演活動、執筆活動、黙想指導に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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わいほす(noririn_papa)
4
相変わらず森司教は真摯なお方だ。かつては日本人にとってのキリスト教を探し続けた遠藤周作氏の問いかけに答え、近年は浄土真宗に傾倒する五木寛之氏からのキリスト教に対する素朴な質問に答え、そして今、東日本大震災の大被害を前に神はいないのかとの人々の問いかけに正面から答えようとしている。そういう意味では、つくづく風変わりなカトリック司教だと思う。だからこそ私はこの人から洗礼を受けたのであるが。2014/06/04
piece land
0
とても分かりやすく書かれていました。 震災の後、神はいないと、あちこちで言われていたのに対して、 誠実に答えを出しておられました。 なぜか感謝いっぱいの気持ちになりました。2014/09/01