目次
文書1
側溝に積もる桜をAmazonが緩衝材にする世界線
いつもは乗らない
大きな過去が左へ進む
海岸線のギターフレット
ゆぶねさよなら
わたしだけのうるう
The Future is Mine
Silent Sigh(reprise)
公共へはもう何度も行きましたね〔ほか〕
著者等紹介
岡野大嗣[オカノダイジ]
1980年、大阪府生まれ。歌人。2014年に第一歌集『サイレンと犀』(書肆侃侃房)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
285
岡野大嗣の歌集。タイトルの意味は「自分のためのおやすみで『たやすく眠れますように』の意」だそうである。ここに収録された歌群は、いずれもいたって日常的な語彙で構成されている。また、複雑な技法を駆使するものでもない。にもかかわらず、私には今一つ、すっきりとその歌の世界に投入することが難しい。タイトルに覚えた違和感をそのまま引き摺ってしまう故だろうか。あるいは日常感に馴染めないのだろうか。「すきな作家の新刊をお気に入りの本屋へお気に入りのサンダルで」。「きみとただ花火したくてよく冷えた水道水を飲みながらした」。2024/06/10
だいだい(橙)
35
表紙がキラキラしてきれい。イラストがかわいい。小さいセクションに分割されており、セクションのタイトルがイラストだけでできているものがいくつもあって面白かった。第一歌集「サイレンと犀」と比べて青臭さが影を潜め、落ち着いた生活が垣間見えるが、映画好き、音楽好きは変わらず、ただごと短歌の彩となっている。春から夏への季節の描き方が好き。私が昨年詠んだ短歌と同じ発想の歌があって、ちょっと嬉しかった。「スタバよりミスドがいいねぼそぼそと暗くないこと話したいとき」この人、めっちゃミスド好きみたい。大阪人だから?2023/04/02
ポテチ
28
ねむれない夜にわたしたちには短歌があるじゃないというように愛そう2019/11/04
Y
26
すごく良い。ミスド、カラオケ、ミュージックプレイヤーから流れるお気に入りの音楽、布団の中、パン屋のトング、持たせてもらった紙袋の中のネーブル。その一つ一つは人の人生を語る時に真っ先にあげられるものではないかもしれないが、他人にとってはとるに足らないような愛すべきもので一人の人間は構成されているんだと改めて思った。人のあまりに私的な部分を見せてもらったような気がする。共通の体験をしたわけじゃないが、この歌集を通じて喚起される思い出がいくつかある。本書を読んだ人と本書に収められた短歌ベスト5を発表し合いたい。2021/01/24
Maki
25
ギターひけなくてあきらめたけどウクレレならひけるかなやろうかな。みたいな。30分思い出すために聴く君の好きな曲を歩きながら聴く。みたいな。←これはわたしの脳内。なんか、短歌みたいに脳内おしゃべりのような短歌。すき!すき!すきだー!知ってる気持ちのような。見てきたもののような。ここにこれがすきって書きたいけど多過ぎて無理。ほぼ全部すき。最近は小説が読めなくて毎日これ読んで、たやすみなさい♡って思って眠る。ポストカードとピック付き最高!やすふくさんの絵もすき♡ 2019/10/16
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