内容説明
ある日突然戦争が始まった。ソウルが陥落。砲弾に追われ、行き場を失った人々は逃げ惑う。夫が北に去ったあと、社長秘書とは名ばかりの愛人として生きるスンジェと婚約まで考えた彼女がいるヨンシクの道ならぬ恋の行方は…。戦争によって運命を狂わされていく人々の姿を描く韓国の文豪廉想渉の長編小説。
著者等紹介
廉想渉[ヨムサンソプ]
1897年、ソウル生まれ。1912~1919年、日本に留学し京都府立二中を経て慶応義塾の大学部文科予科を中退した。東亜日報記者となり、帰国。1920年に創刊された文芸同人誌『廃墟』の中心人物。1921年、短編「標本室の青蛙」で実質デビューし、中編「万歳前」(1924年)で地歩を固める。1926~1928年には再来日した。その後、作品を量産し、その代表作が長編「三代」(1931年)である。1936年に旧満洲の新京(長春)に渡り、当地の朝鮮語新聞『満鮮日報』の主筆を務めた。1946年、ソウルに戻り、活発な創作活動を再開、1963年に没するまでの約15年間に代表作「驟雨」(1952~1953年)をはじめ長編10余篇、短編100余篇を残した。1954年、芸術院会員。号・横歩
白川豊[シラカワユタカ]
1950年、香川県生まれ。1975年、東京大学文学部卒業。1985年、東国大学校(韓国)大学院国語国文学科博士課程修了。九州大学文学部助手などを経て、1994年から九州産業大学国際文化学部教授(朝鮮近現代文学など担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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