内容説明
チャップマン博士は、ロスチャイルド商会、ベアリング商会、クラインウォート・ベンソン、その他の主要なマーチャント・バンクの古い記録類から新資料を調査し、さらに全世界の範囲にわたって、これらマーチャント・バンクの活動に関する記録を求め、国際貿易金融、資本輸出、会社設立、裁定取引、その他マーチャント・バンクのあらゆる活動の淵源を辿り、それがシティ・オブ・ロンドン、さらにはイギリス経済全体、そして国際金融の成長に果していった役割を、新しい視点に立って分析している。本書は厳密な歴史研究ではあるが、重厚な文章の中に、随所にマーチャント・バンカーたちの往時を想起させるような生き生きとした描写が織り込められており、真に興味深い読物である。
目次
第1章 18世紀の金融におけるマーチャントの役割の進展
第2章 市場の先達―ロスチャイルド商会とベアリング商会
第3章 新しい競争者たち
第4章 19世紀の絶頂期におけるマーチャント・バンキングの構造
第5章 資格要件―「疑う余地のない信用」
第6章 発行商社の業務
第7章 引受商社の業務
第8章 マーチャント業務の衰退
第9章 コンソーシアムとシンジケート
第10章 パフォーマンス
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