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新鋭短歌
惑亂

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  • サイズ B6判/ページ数 141p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784863851993
  • NDC分類 911.168
  • Cコード C0092

目次

疵口
玄きと似たり
今朝の嘆きは
十歳
惡夢
流行性感冒
電車
聲帶機能不全
見破る
見破られ〔ほか〕

著者等紹介

堀田季何[ホッタキカ]
1975年12月、東京本郷生れ。國際的な環境に育つ。十代半ばに作歌開始、二十代半ばに歸國、中部短歌會に入會、春日井建に師事。石川啄木賞、中部短歌會新人賞。「短歌」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

41
#堀田季何 南天の花言葉とは「良き家庭」昨日も今日もわが庭にあり #返歌 寒天の食言葉には「よき関係」朝に夕餉にわが食卓に 2016/01/27

らぱん

37
日常から宇宙に意識が飛ばされ途方もないスケールの中の自分を見たとき、寄る辺の無さや心細さが馬鹿馬鹿しいほどの小ささはむしろ救いだと愉快になる。病身で死と近しい歌人は、病いも自分の属性のひとつだと乾いた表現でそれを歌い、飄々とした生の在り方を見せる。一方で無垢な子供のように瑞々しい感性で事象を捉え、衒学的で耽美的な語彙を交え幻想を歌う。音を大切にする言葉の芸術を文字でも表現する。そして洒脱で皮肉の効いた一撃などもある。不自由を選ぶ自由さえわたしたちは持っている。繊細で大胆なマジックリアリズムに遊んだ。↓2019/06/24

qoop

7
現実に抗いながら負った傷跡に水絆創膏を貼るような読み応え。透けて見えるも外界から薄皮で隔てられている/守られているというか。歌を詠むことは傷を凝視しつつコーティングもするのだなと再確認。諦念を避けつつ育まれるしなやかな強さにと胸を衝かれた。/疵口の癒着のごとき繋がりをたもちて母と道歩くなり/ぬばたまの黒醋醋豚を切り分けて闇さらに濃く一家團欒/根こそぎと猫そぎと音通ずればねこの癖毛をネコソギに削ぐ/ホームラン一發つまり金にして百萬圓の仕事うつくし/ヘブライとユダとユダヤとイスラエルおぼろげながら椪柑を剥く 2020/10/09

yumicomachi

5
タイトル、装丁、正字正仮名遣いというスタイルから眩惑的な世界を想像したが、よい意味で裏切られた。寧ろ平易でクリアな景色を見せてくれる作風と思う。2016/09/29

4
旧字文語体でブッキッシュな作風だけれど耽美に流れず論理性を保持したまましかもマッチョな感じがないのが珍しい気がする。2019/08/06

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