現代歌人シリーズ
ビットとデシベル

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  • サイズ B6判/ページ数 171p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784863851900
  • NDC分類 911.168
  • Cコード C0092

目次

死と暴力 ア・ゴーゴー
世界のはじまり
水着で行こう
江戸時代
ビットどデシベル
風の都合
おもに性と歴史についてお話させていただきます
神秘の社員食堂
美人になりたい
穏やかでない日はすべて嵐
二十一世紀の冷蔵庫の名前
新しい心のテラス

著者等紹介

フラワーしげる[フラワーシゲル]
1955年生まれ。歌人集団『かばん』購読会員。西崎憲の名で小説と英米の小説の翻訳を刊行。小説に第14回日本ファンタジーノベル大賞受賞作『世界の果ての庭』(東京創元社)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

287
この人は歌人としては新鋭の一人で、フラワーしげるを名乗っているが、西崎憲のペンネームで、ファンタジーノベル大賞を受賞した『世界の果ての庭』など、また翻訳書もヴァージニア・ウルフのものをはじめ多数ある。マルチな文筆家なのである。さて歌だが、この分野の新人とは思えない筋肉質の力強い詠いぶりである。定型に収まることなく(歌人自身はあまりそのことに拘っていないように見える)、しばしば破調を恐れない大胆な調べで詠いあげるのである。「あとがき」で「少し風変わりに映るだろうか」と語るが、それを自らよしとしているようだ。2024/03/22

毒兎真暗ミサ【副長】

29
なんらかの規則性を感じるタイトルの短歌集。かと思えば規則性を無視した歌が連なる。この変則性こそが、人間が有機物であることを意味するし、脈打つことを意識する。猫の反転もしかり。優しさで誤魔化し合う恋愛も、またしかり。そんな著者のあどけなさに、絶え間なく。切なさが降るのです。時どき見え隠れするそれは、冷蔵庫には入れたくないナマモノ。あとがきまでがこの本です。遠足みたいに。行きつく先は、多分あそこね。とでも、言うように。2024/03/31

kaizen@名古屋de朝活読書会

28
#短歌 #フラワーしげる 入室を認めずと書かれた部屋の小さく心地よいことを話す 勇敢であったことなんて一度もない卵をときながら春の朝に #返歌 関係者以外入室禁止だと私は第三関係者です いくじなし見るまえに飛べ卵かけご飯食べ食べ夏休みの朝2017/06/16

タカラ~ム

12
#書肆侃侃房15周年 のプレゼントに応募していただいた5冊の中の1冊。「歌集」をキチンと読むのはほぼ初体験。《短歌》って、定型の「五七五七七」の形式にある程度縛られる文学だと思いこんでいたけど、本書を読んでその自由度にびっくりした。文字数の制約も表現手段の制約もない自由な旋律で詠まれた歌の響きが読んでいて気持ちいいなぁ、という印象を受けた。ちなみに著者のフラワーしげるさんは、作家で翻訳家でもある西崎憲さんです。2017/05/05

ぽてち

11
定形からだだ溢れることばの怖さを知った歌集2022/11/18

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