新鋭短歌
同じ白さで雪は降りくる

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  • サイズ B6判/ページ数 141p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784863851597
  • NDC分類 911.168
  • Cコード C0092

目次

a pain
ゆがむ虹
水の期限
どこにも属さぬ
同じ白さで雪は降りくる
許し色
夕ぐれ図鑑
シアンの海岸
ナナメノキ
むらさきの道
あかるい雨
大きな気持ち
形状記憶
猫にはなれぬ
しずかな叫び
忘却に耀る

著者等紹介

中畑智江[ナカハタトモエ]
1971年生まれ。愛知県蒲郡市出身。1994年南山大学文学部英語学英文学科卒。2008年中部短歌会に入会。2009年~2012年中部短歌会新人賞受賞。第21回・第23回歌壇賞候補。第28回現代短歌評論賞候補。第57回・第58回角川短歌賞佳作。2012年第五回中城ふみ子賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kaizen@名古屋de朝活読書会

24
中畑智江 短歌 水に春しんしん映るこの朝をa painというタイトルにする 君という海をゆくとき一粒のさみしい貝であろうなわれは 五分毎に噴水されて傍のわれらも五分毎におどろく 伸び上がる水を捕らえて飲み干せる少年たちに微熱の五月 ああ今日は雨の月曜<水玉のお涼>と名付けた傘を取り出す わたくしが育てるゆえにわたくし化していく子ども雨降り嫌い 生と死を量る二つの手のひらに同じ白さで雪は降りくる 返歌 雪が降るあなたが来れば四つの手かまくら造り広さ測ろう2016/12/14

ポテチ

18
それぞれの幅で歩いて何周かのちに重なるだろう君とは2019/09/20

青色

4
「もう渡り終えたのだから消えてゆけ虹とはそういうものだと思う」「寛容な空にすべてを吐き出して咲けひまわりはひまわりのまま」好き。短歌に命令形が使われてるの好きなんだよな2019/01/28

すずき

4
新鋭短歌シリーズの中でも自分と最も相性が良いと思われるものを選んだ。ドンピシャ。落ち着いてしっかりとした作品揃いで、特に書名がタイトルの連作は中城ふみ子賞をとるだけのことはあると思った。全体に品がいいが(淡くはない)それなりの生活感があり、愛唱性もある。後半が投稿時代で前半が中部短歌会入会後かなという印象を持った。2015/09/20

はち

3
最初は正直そこまでしっくりこなくて、これは外れなのかな、相性が悪いのかな、と思っていたのだが、ラスト100ページで一気に良さがわかってきた。新鋭短歌第二期第一弾の三冊の中で一番私とは遠い世界の作品だから(家族や子供というのは私にはない作風である)届くまで時間がかかったのだろう。蒲郡から見える三河湾の穏やかな風景が見えるようだ。母であり、親を見守る子供である作者の姿が見えてくる。それにしても新鋭短歌第二期第一弾、個性的な女性を三人揃えたな、というのが正直な感想。この三人の鼎談を見たい。2014/10/20

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