内容説明
畜産市長の異名を持つ宮崎県西都市の橋田和実市長が口蹄疫という見えない敵と向き合った真実の記録。獣医師や農家の人々の肉声と西都市版初動対策マニュアルを同時収録。
目次
第1部 畜産市長、苦闘の日々(口蹄疫ウイルスの襲来;追いつかない防疫態勢;涙のワクチン接種;西都市独自の共同埋却方式 ほか)
第2部 そのとき、獣医師、農家は(こんな経験は全国でも私たちだけ。伝えておかなければ;あ、これは殺処分のときと同じ姿勢じゃと思いました;同じ仲間として二度と、僕たちみたいな不安を味わわせてはいけない;生きて地獄を見るとは、どんげなこっちゃろかい ほか)
第3部 口蹄疫発生初動対策マニュアル(2010年10月西都市口蹄疫対策本部編)
著者等紹介
橋田和実[ハシダカズミ]
昭和28年1月4日西都市に農家の長男として生まれる。昭和46年3月県立妻高等学校卒業。昭和50年3月宮崎大学農学部卒業。昭和52年3月宮崎大学大学院農学研究科修了。昭和52年4月大阪の民間会社に勤務(~昭和56年)。昭和56年4月(社)宮崎県家畜登録協会に勤務(~平成2年)。平成7年4月宮崎県議会議員選挙に初当選、2期を務める。平成16年4月JA西都理事(~平成17年)。平成17年1月西都市長初当選(第13代西都市長)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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potthy
1
勉強のために読了。実際に現場指導に当たられた方の言葉の重みと数々の写真は衝撃でした。でも、執筆業が本業でないせいか、文書は素人くささが抜けてなかったのが残念でした。2011/04/09
dora
0
畜産業出身の市長が書いた口蹄疫の手記。初動の遅れがあった事それをしっかり本に残している事。畜産業出身、市長と言うことを考ても執筆にあたり客観的な視点を保ったまま、最前線の状況を感情を交えながら克明に書いている。2013/04/21
あけおちゃん
0
マスメディアではなく、市長としてみてきた物事が鮮明に書かれている。感想や感情が交じり、決して単なる事実報告だけという体裁ではない。2012/06/29
甲斐祐貴
0
口蹄疫の流行で、畜産に重大な被害の出た宮崎県西都市。その西都市の市長をはじめ、農家の人々、家畜の殺処分に携わった医師等が見た、口蹄疫の現場を克明に描く2011/04/20
G-ta
0
当時の現場の最前線にいた市長の手記。別の自治体だったら最前線は市長なんかじゃないとは思うけど、ここは特別だったようだけど生々しい現場はもっと詳細に書いてほしかった。今は前の農林水産大臣が書いた本も出版されているみたいだから、こっちも読んでみたい。2011/07/20