内容説明
ありきたりな日々がとっても大切。日航機事故で突然夫を亡くし、絶望の中から柿の木の成長に励まされながら子供たちと懸命に生きてきた女性が、命の大切さを伝える。
著者等紹介
谷口真知子[タニグチマチコ]
昭和60年8月12日の日航ジャンボ機墜落事故で夫を亡くす。その後、二人の息子を育てながら、事故原因究明活動などにも携わる。昨年、知人に絵本製作をすすめられ、絵本作りに取り組み、出版に至る
亭島和洋[テイシマカズヒロ]
イラストレーター。挿絵やフライヤーなどのイラストを数多く手がける。毎年、オリジナルの絵本をテーマにした個展を開催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
千穂
43
日航機墜落事故でご主人を亡くされた作者さんご自身の絵本。優しい色合いの絵本が「かけがえのない命を大切に、何気ない日常を大切に過ごそう。」そう伝えてくれます。2018/10/12
ごへいもち
39
日航機事故の絵本。とても良かった。出版をニュースで知って。飯塚訓「墜落遺体」等や山崎豊子「沈まぬ太陽」を読み悼む気持ちが他の事件や事故の被害者に対してより強い。知らせることは大事。しかしこの絵本の表紙の色調がいかにも古臭い。図書館の人も「あ、新しい本なんだ~」と言っていたところを見るとそう思うのは私だけではなさそう。本文の絵は良いので惜しい2016/09/05
gtn
23
生命は永遠。強く願えば、どこかいい処で産声を上げ、すくすく育った、自分より年下のお父さんと、どこかで会えるに違いない。もう会っているかもしれない。2022/05/07
けい子
23
日航機墜落事故でご主人を亡くされた著者。まだ幼い息子さん二人を抱え生きてこられた内容は涙なしでは読めません。私も息子が二人いますので、改めて家族の(主人の偉大さ)大切さを知れる絵本です。2021/08/15
ヒラP@ehon.gohon
19
ご主人をあの日航ジャンボ機墜落事故で亡くされた谷口さんの鎮魂絵本です。 読んでいて思わず姿勢を正していました。 父親を失ったお子さんは、31年経って父親になられました。 時はどんどん過ぎて行くものですが、亡くなった方への思い出と、命の大切さへの思いは、決して消えることがない。 柿の木という象徴が、とてもつらく感じられました。 今だから、絵本に出来たのですよね。 感じること、学ぶことの多い絵本をありがとうございました。2016/09/21