内容説明
戦略の信玄、戦術の謙信、智勇兼備の真田三代の戦とは。
目次
第1章 甲信越の戦国時代―甲斐の武田、越後の上杉、信濃の真田(甲斐武田氏―繰り広げられた家督相続の争い;越後上杉氏―家督相続の争いはここにもあった;信濃真田氏―生き延びるための知恵)
第2章 武田・上杉・真田氏の合戦(川中島合戦;真田氏の合戦;合戦の背後に)
著者等紹介
笹本正治[ササモトショウジ]
信州大学副学長。人文学部教授。博士(歴史学)。1951年山梨県中巨摩郡敷島町(現甲斐市)生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士課程前期修了。前長野県文化財保護審議会会長。山梨県文化財保護審議会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スー
10
題名に期待してそれぞれの戦略や戦術の特徴とかが書いてあると思い読んでみましたが、半分は武田家、上杉家、真田家の歴史が語られ、合戦に関しては川中島の戦いをメインに書いてあり、その時真田幸隆は何をしていたか?が書いてあります。今までの通説通りの説明なので入門書として最適だとおもいます。面白かったのは武田信玄が群馬県では悪評で松代あたりでも半分位の人が上杉謙信の方が好きだとわかり、地域によって評価が違うこと。ショックだったのは棒道が否定されていたこと。2017/02/24
謙信公
7
産経新聞の連載コラムを書籍化。信濃を戦場とした戦略の信玄、戦術の謙信、智勇兼備の真田三代など、武将たちの知略を尽くした戦いをわかりやすく解説。信玄、謙信、幸隆、昌幸のカリスマ的存在の英雄視は当然だが、勝頼、景勝、信之など次世代の評価も高い。数少ない史料を検証し、一騎打ちや棒道など俗説も否定する。「戦国の争乱は気候異常の食料争奪が底辺に横たわるが、(地球温暖化が進む現在)世界的規模で同じような戦乱状況がいつ起きてもおかしくない。そのような時期だからこそ、私たちは改めて戦国時代を見つめねばならない」と訴える。2022/07/12
futabakouji2
5
わかりやすい本であった。 16世紀前半から滅亡、戦国時代終焉までの武田家・上杉家・真田家について書かれていた。 便覧・図説・図解などと一緒に読むと流れがさっと理解出来る本。 棒道についての考察は懐疑的である。 謙信と信玄の一騎打ちについてだが作者は否定的である。私も一騎打ちはなかったのではないかと思う。 2018/05/28
A.Sakurai
1
第4次川中島の戦いについてほとんど史料がないという内容の確認,その2.武田氏の信濃支配の研究が多い笹本正治さんの著作からそれっぽいのを一冊選んでみた.やはり同時代史料には戦いの模様が分かるものはほとんどなく,後代成立の「甲陽軍鑑」など軍記物で記述している.戦い自体は有名なのに内容はよくわからないのは本当らしい.★本書自体は新聞の連載コラムをまとめたとのことで,広く浅い内容で研究書とは異なる.2019/03/11
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