内容説明
日本人は何を失い、何を得たのか?ちょんまげからザンギリ頭へ。497点の歴史絵から近代日本をのぞきみる。
目次
第1章 幕末から明治への探訪
第2章 文明開化の探訪
第3章 新風俗の探訪
第4章 明治政府の施策と社会探訪
第5章 事件・災害の探訪
第6章 都市生活の探訪
第7章 地域・農村の探訪
第8章 教育の探訪
第9章 庶民運動・マス・メディアの探訪
第10章 軍隊と戦争の探訪
著者等紹介
本田豊[ホンダユタカ]
1952年、埼玉県生まれ。部落問題論・被差別社会史論専攻。30年間余をかけて日本国内の部落といわれている地域を約4000カ所、またインド各地のスラムを歩き、その実態を調査(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
52
1枚の絵が文章よりも時代を雄弁に語ることがある。その実感を本書で得られた。洋風建築は文明開化の牽引役(28頁~)。絵解き史本から見取る明治の歴史観(148頁~)。井戸端会議を黒崎修斎画で理解される(163頁)。明治初期に放火が多かった。原因も秣(まぐさ)という飼料を干した草や藁で、延焼しやすかったようだ(180頁~)。これまた慣用句の五月蠅い、は、五月蠅(さばえ、198頁~)。消毒していないかららしい。世界文化遺産の富士山も女人禁制という(249頁~)。現代令和と明治の連続と断絶。生徒にもみてもらいたい。2022/05/21
国士舘大学そっくりおじさん・寺
47
値段が3800円もするし、装丁も古い感じだし、一見つまらなそうだが、実はかなり面白い本である。幕末部分は少なく、西郷、龍馬、アヘン戦争の話があるくらい。明治の話が大半だが、貴重な図がこれでもかと載っており、眺めるだけでも飽きさせない。著者は差別問題の研究家らしく、源氏物語とアイヌ民族の関係や、被差別民とキリスト教の関係等、興味深い記事が山ほどある。おまけに刀剣にも詳しいとは懐深い。地味に良い本の典型。是非見てほしい。安ければ私も借りずに買うのだが。2012/05/29
ひなぎく ゆうこ
7
★★★★☆2022/06/23
しぐれ
1
全部読むのはなかなか労力がいるけど 後ろの索引から興味のあるとこだけ読むには十分面白い本2012/06/30