内容説明
「産業遺産」「歴史的景観」「地域遺産」「民俗文化」の側面から、群馬独自の文化とそれらの遺産や保存の意義、そして先人の築いた群馬に根ざした各種の文化や遺産の事例とその意義・特性などについて考察した。
目次
第1部 “地域文化”の数々(地域の発展を支えてきた橋梁の歴史から学ぶ文化や産業遺産としての意義;群馬県西毛方言における“すまい”を表す語彙―高崎市上佐野町、藤岡市中大塚を例に;低湿地帯“水場”をめぐる地域文化―群馬県板倉町の今昔 ほか)
第2部 “産業”に支えられた日々(戦前の群馬県における電気事業史と現代の電気事業問題に関する一考察;上信鉱山鉄道とロウ石山;群馬県沼田市(旧利根村)における森林鉄道の保存車両の修復と活用―3両の機関車に着目して ほか)
第3部 “思想”とともに生きた人々(中小坂鉄山の経営者園部寅五郎をめぐる人びと;後閑祐次の教育思想―“利根商”の創立;たった一つの詩「帽子」の再発見と「霧積」―森村誠一『人間の証明』の舞台 ほか)