出版社内容情報
テーマは三点、「遺伝子」、 「AI駆動科学」、 「医療の革新」。多様な視点で私たちのこれからを考察します。
内容説明
本書は、『武田シンポジウム2020』をもとに、3人の演者に書き下ろして頂いたものです。第1章では、『巻貝の巻型を決める遺伝子を同定』として、生物界における左右性の現象を研究する対象として巻貝を選び、その巻型が、いつ、どの遺伝子によって、どのように制御されているかを議論します。第2章では、『AI駆動科学とその社会と人間性への影響』として、ロボットとAIによる実験自動化が科学研究を変化させつつあり、第5の科学が生まれ社会と人間性に影響してゆく様子を議論します。第3章では、『がん医療の革新―ゲノム医療の展開』として、今世紀になって急速に発展したゲノム解析技術に基づくがんゲノム医療の可能性について提案します。第4章は、シンポジウムの最後に行われたパネルディスカッションを抄録し、これら3課題を通じてこれからの科学・技術の成果が人間社会・人間性にどんな未来像を描いていくのかを展望しました。
目次
第1章 巻貝の巻型を決める遺伝子を同定(研究の背景;巻貝の巻型研究 ほか)
第2章 AI駆動科学とその社会と人間性への影響(ロボティック・バイオロジー;生命科学実験はプログラミングになる ほか)
第3章 がん医療の革新―ゲノム医療の展開(我が国のがんの現状;がんのクローン進化と多様性・可塑性 ほか)
第4章 パネル討論「ここまで来ました」(実体はとても複雑だから…やはりロボット;仮説生成 ほか)
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