内容説明
明治大正時代の史論家山路愛山は、植民地主義が支配する世界の中で日本の教育と学問を批判的に考察し、忘れられていた沖縄、海民、女性の歴史研究を通して、新しい日本の発展の道を示そうとした。こうした戦前の日本の歩みを「価値のないもの」とする戦後の言論界の傾向を、本書が少しでも見直す手掛りとなれば幸いである。
目次
第1章 日本国民性論によって日本を理解できるのか?
第2章 ドイツ教育学は近代日本の国家主義教育を助長したのか?
第3章 自己犠牲としての武士道とは何だったのか?
第4章 天照大神信仰は建国以来不変だったのか?
第5章 沖縄史と日本史の接点としての源為朝度琉伝説
第6章 沖縄には忘れられた日本が残っているのか?
第7章 日本は海で囲まれた孤立した島国だったのか?
第8章 沖縄から見える新しい日本の「女の歴史」
著者等紹介
伊藤雄志[イトウユウシ]
1947年(昭和22年)東京生まれ。東北大学理学部卒業。広島大学大学院文学研究科博士課程修了。メルボルン大学で博士号PhD(科学史)取得。職歴:スィンバーン工科大学、モナシュ大学、カンタベリー大学、ニューカッスル大学(豪)で日本語教育・日本研究に従事し、ウェリントン・ヴィクトリア大学日本語学科長を歴任。専攻、日本思想史、日本語教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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