出版社内容情報
濃いオレンジの体毛が緑の森にとてもなじむオランウータンは、東南アジアのジャングルにひとりずつで暮らす「ぼっち」ちゃん。でも仲間がどこにいるか分かっているし、母子は親離れまで10年近くも一緒。棲家のジャングルが切り開かれ、数は100年前の5分の1という。そんなオランウータンのことがよくわかる写真絵本。
内容説明
濃いオレンジの体毛のオランウータンは、東南アジアのジャングルにひとりずつで暮らす「ぼっち」ちゃん。でも母子は親離れまで10年近くも一緒。数は100年前の5分の1という。そんなオランウータンに会える写真絵本。
著者等紹介
前川貴行[マエカワタカユキ]
1969年東京都生まれ。動物写真家。エンジニアとして会社勤務を経て、26歳頃から独学で写真を始める。97年より動物写真家・田中光常氏の助手をつとめ、2000年からフリーの動物写真家として活動を開始。日本、北米、アフリカ、アジア、そして近年は中米、オセアニアにもフィールドを広げ、野生動物の生きる姿をテーマに撮影にとりくみ、雑誌、写真集、写真展など多くのメディアで作品を発表するなど活躍中。2008年日本写真協会賞新人賞、2013年第一回日経ナショナルジオグラフィック写真賞グランプリ受賞。公益社団法人日本写真家協会会員。『ハクトウワシ』で児童福祉文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
13
「森のさとりびと」というサブタイトルがピッタリに感じられる、オランウータンの静かな生活に、自分のせせこましさや小ささを感じてしまう写真絵本でした。 自然界でゆったりと生活しているオランウータンの社会を壊してはいけませんね。2024/10/06
遠い日
5
前川貴行さんの写真を求めて。ボルネオ島のインドネシア領での、オランウータンの生態の観察、記録。今回初めてオスのオランウータンの「フランジ」という両頬の張り出しのことを知りました。強いオスほど両頬の張り出しが大きい。ホルモンの影響だと考えられているがそのメカニズムはまだわかっていないそうだ。森のさとり人と現地の人に呼ばれるオランウータン。大型類人猿の中でも人間に近い存在。彼らの思慮深そうな眼がたまらなく魅力的です。2024/08/04
てぃうり
2
オランウータン、瞳がきれいで思わずかわいいー!と叫ぶ。幼い孫に写真だけでも見せてあげたい。環境破壊が進みませんように。2024/12/07
kaz
2
基本的には子ども向け。ボルネオ島に生息するオランウータンの生態を美しい写真と共に紹介。オランウータンの親子の絆や、その知性と感情が伝わる。図書館の内容紹介は『濃いオレンジの体毛のオランウータンは、東南アジアのジャングルにひとりずつで暮らしています。でも母子は親離れまで10年近くも一緒にいて…。オランウータンのことがよくわかる写真絵本』。 2024/09/21
NOYUKI
1
こーいうルポルタージュのような絵本を見るたびに人間でいることがとても居心地悪く思えて仕方ない…ごめんなさいごめんなさい、でも、どうしたらいいのかわからないのです…ごめんなさい。なるべく、今あるものを大切に、なんでも欲しがらず…こじんまりと小さく生きていてもいいかな?SDGsとか言うのも烏滸がましいね。2024/12/09