出版社内容情報
自閉症を不安症の視点で捉えなおす試み。
ASDのある人たちの特徴、強いこだわりや極端な行動の根底には不安が存在している。
そして、その不安に対抗する力は幸福ではないか。
不安の定義、幸福経験の質的・量的蓄積とは何かを掘り下げ、学校教育、福祉現場での不安と幸福の存在を考察する。
【目次】
第1部 自閉症を「不安」という視点で理解する
1 自閉症を「不安」という視点で理解する
2 ちょっと変わった「幸福」
3 実らない「好き」にも価値がある
4 生活のささやかな満足
5 人間に対する安心感─幸福を底支えする
6 強度行動障害からの回復はグリーフケアに似ている
7 幸福を見つける
8 自閉症の人との共感関係を考える
第2部 不安症って、何だろう
1 不安症って、何だろう
2 なぜ「こわがる」のか
3 鋭敏センサーをもつ人たち
4 「行動変容を教育目標とする」
5 社会問題としての不安症
6 幸福感の基礎をなす「発達の喜び」



