内容説明
本人が決めるまで。判断に迷い、ときにいらだち、幸せをわかちあいながら。いっそう求められる障害のある人たちの「意思決定支援」。「待つ」ことを大切にした取り組みを咀嚼し、多機関・多職種による「連携」をカギに、今後の支援のあり方を考える。
目次
第1章 障害のある青年の学び(KUPIでの学び 知はすべての人に開かれている;KUPIでの学びの魅力;エコールKOBEでの学び 障害のある青年も自分を変えることができる;そして生涯学習へとうねりは続く)
第2章 子ども、青年から学んだこと(二人の卒業生の生きてきた証;発達の視点で障害の重い子どもを理解する;青年の自立をサポートする)
第3章 意思決定支援とは?連携した取り組みと実践を通して考える(「意思決定支援」とは、どういうこと?;「私たちのことを私たち抜きに決めないで」 障害者権利条約と発達保障が背景に;問われてきた「本人主体」;連携(つながり)がキーワード)
著者等紹介
河南勝[カンナンマサル]
1975年より上野ヶ原養護学校、阪神養護学校高等部、神戸特別支援学校高等部と37年間、障害児教育にたずさわる。なかでも32年間は高等部で勤務し、学年主任、学部長、総務部長など歴任。最後の4年間は進路指導部長を経験。2011年退職後すぐに、(株)WAPコーポレーションが立ち上げた福祉事業型「専攻科」エコールKOBE学園長として8年間勤務。その後、社会福祉法人いたみ杉の子発達支援連携室につとめる傍ら、芦屋大学特任准教授、神戸大学・学ぶ楽しみ発見プログラム(KUPI)のコーディネーターとして4年間勤務。現在は、社会福祉法人いたみ杉の子発達支援連携室勤務。全障研兵庫支部事務局長を22年つとめ、2007年より10年間支部長。2017年から兵庫支部顧問。兵庫障害者センター理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。