内容説明
先行研究が乏しいアジアのインクルーシブ教育と福祉の課題を探り、日本との比較研究を試みる。アジア各国が障害者権利条約の思想や各条項を、どのように現実のものとして達成させていくのか、その変化の兆しと諸課題を提示する。
目次
アジア(ベトナムの障害者教育・福祉の実情と課題;ベトナムにおける障害者の自立生活とコミュニケーションスキルの教育―インクルーシブ社会の構築と課題;タイ・バンコクの障害児教育の実情と課題;モンゴル・ウランバートルにおける障害児教育の実情;ネパール・カトマンズ市と周辺地域の障害児教育施設・高齢者施設・病院の実情;カンボジアの障害児教育の実情と課題)
日本(インクルーシブ教育・特別支援教育の動向と課題;通常学級におけるインクルーシブ教育―通常学級教育の実態とインクルーシブ教育の実践的課題;高等教育・大学における発達障害学生支援;重複ケア・医療的ケアの役割と教育;移行期教育と教育年限の延長;障害者のアクセシビリティ―誰もが移動しやすい交通環境とは?;飯田市のインクルーシブ教育―飯田シンポジウムからの学び)
総合考察(アジア・日本における障害者の尊厳性の確保とインクルーシブ社会構築に向けた課題)
著者等紹介
黒田学[クロダマナブ]
立命館大学産業社会学部教授。障害児福祉、地域福祉。1963年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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