なんやろな、それ?―手話『不明解語』あれこれ

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  • サイズ A5判/ページ数 94p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784863420502
  • NDC分類 378.28
  • Cコード C0036

内容説明

具体的に例をあげて疑問を整理していくことで「明解になる」。曖昧に使われる言葉に「なんやろな、それ?」と、鋭い突っ込み、そして対比的に整理することで、あまり深く考えずに使ったり、聞き流している言葉も明解になる。聞こえない人ではじめて弁護士になり、障害者の権利擁護のためにたたかってきた経験も相まって、洒脱で含蓄に富んだ文章で書かれている。

目次

言葉はいろいろ―手話もいろいろ、人による違いもある
ろうあ者にとっての口話―優等生には視線はりつけの刑?!
日本手話・日本語対応手話―その1理屈からでなく、ろうあ者の手話の実体から出発してほしい
日本手話・日本語対応手話―その2「日本語対応手話」という「手話」は存在しない
障害者・障がい者・障害のある人―言葉の過去の由来にこだわりすぎない
手話の法的認知、公用語化―認知はあるが法的保障がない
手話通訳者の専門性―抽象的な言葉でなく、具体的な課題についての議論を
手話コーラス、手話の歌―ろうあ者には楽しくないコーラス、カラオケはOK?
ろう文化(言葉が先行して、人によってイメージが違う;ろう者のやり方はなんでも「ろう文化」?;「ろう文化」ありきの論理を解明してみる)
話し言葉と書き言葉―手話は話し言葉だけか?日本語について考えてみる

著者等紹介

松本晶行[マツモトマサユキ]
1939年大阪市生まれ。8歳のときに流行性脳脊髄膜炎により失聴。その後、聞こえないという理由で復学を断られ、大阪市立ろう学校小学部に編入。1年、3年、5年と飛び級で進級し、5年の2学期からろう学校に籍を置いたまま、ろう学校の近くの小・中学校に通う。中学3年の時に転校という形で、籍も中学校に。その後は高校、大学と進学。京都大学法学部卒業。1966年弁護士登録。財団法人全日本ろうあ連盟副理事長、社会福祉法人全国手話研修センター理事など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっふぃー

7
手話の勉強してるから読んだ。ろう者、ろうあ者、聾者、聾唖者、いろんな言い方がある。ちょっと難しかった。2020/02/05

とも

6
図書館本2020/02/11

あこぶ~

0
市内蔵書リストには数々あれど最寄図書館には陳列が少なく、タイトルと直感(?)で予約してみても良いかなー、と思いつつ聴言センターの図書室に初めて足を踏み入れたら・・・あるわあるわ! 目移りしちゃうほど手話関係の本が並んでて目移りしました(笑) が辞典や法令的なモノが多く、軽くて(中味も重量も)取っつきやすいものを! と探してたら研修で聞いたばかりの著者名を見つけ、中味も読み易そう~♪ と借りてみたものの『はじめに』の南都雄二さんのエピソード以外は小難しくて苦労しました。名称はデリケートなんで・・・しょかね2015/11/10

pochi

0
以前松本先生の講演を聞いたことがある。面白かった。 この本も興味深い内容が多かったが、ろう文化についての一連の考察はちょっとわかりにくかった。 あと、手話コーラスの話。手話コーラスを嫌う聾者は多いけど、松本先生が言われるように、聴者が手話コーラスを楽しむのは大目に見てほしいな。押し付けたりしないので(^^;) この本の初版が2010年。そのあと、多くの都道府県で手話言語条例が制定されるのだけれど、この条例について、松本先生の弁護士としての見解を聞いてみたい。2024/07/28

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