内容説明
具体的に例をあげて疑問を整理していくことで「明解になる」。曖昧に使われる言葉に「なんやろな、それ?」と、鋭い突っ込み、そして対比的に整理することで、あまり深く考えずに使ったり、聞き流している言葉も明解になる。聞こえない人ではじめて弁護士になり、障害者の権利擁護のためにたたかってきた経験も相まって、洒脱で含蓄に富んだ文章で書かれている。
目次
言葉はいろいろ―手話もいろいろ、人による違いもある
ろうあ者にとっての口話―優等生には視線はりつけの刑?!
日本手話・日本語対応手話―その1理屈からでなく、ろうあ者の手話の実体から出発してほしい
日本手話・日本語対応手話―その2「日本語対応手話」という「手話」は存在しない
障害者・障がい者・障害のある人―言葉の過去の由来にこだわりすぎない
手話の法的認知、公用語化―認知はあるが法的保障がない
手話通訳者の専門性―抽象的な言葉でなく、具体的な課題についての議論を
手話コーラス、手話の歌―ろうあ者には楽しくないコーラス、カラオケはOK?
ろう文化(言葉が先行して、人によってイメージが違う;ろう者のやり方はなんでも「ろう文化」?;「ろう文化」ありきの論理を解明してみる)
話し言葉と書き言葉―手話は話し言葉だけか?日本語について考えてみる
著者等紹介
松本晶行[マツモトマサユキ]
1939年大阪市生まれ。8歳のときに流行性脳脊髄膜炎により失聴。その後、聞こえないという理由で復学を断られ、大阪市立ろう学校小学部に編入。1年、3年、5年と飛び級で進級し、5年の2学期からろう学校に籍を置いたまま、ろう学校の近くの小・中学校に通う。中学3年の時に転校という形で、籍も中学校に。その後は高校、大学と進学。京都大学法学部卒業。1966年弁護士登録。財団法人全日本ろうあ連盟副理事長、社会福祉法人全国手話研修センター理事など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みっふぃー
とも
あこぶ~
pochi
-
- 和書
- 能・狂言事典