多声性の環境倫理 - サケが生まれ帰る流域の正統性のゆくえ

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  • サイズ A5判/ページ数 238p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784863390171
  • NDC分類 519.853
  • Cコード C3030

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Nさん

3
米国マトール川流域に暮らす、林業・牧畜経営者と自然保護を訴える新住民たちの対立と和解の歴史。著者は現地への取材から異なる立場の声を炙り出す。彼らが選んだ論理は「行政抜き」の同じ土地で暮らす当事者内での決定の尊重だった。生活・生業での異なる考えを、如何にすり合わせるのか?J.ハーバマスの公共的討議の理論を実例から提示する。ワクワクしながら読み進めた。ただし、結論に関しては不満が残った。取材事例から飛躍した抽象的な論考、多数の哲学者の総覧的羅列は、ただただ冗長で取材から得た素材の良さを殺してしまっている印象。2019/11/06

tu-ta

0
研究会の発表時に購入し読んだが、いろいろ興味深かった。いくつかの疑問も残ったけど。そのうちメモも書きたい。2011/01/11

はる

0
環境倫理学の理論を集中的に学んだ今だからこそ理解できることもあるかもと思い、もう一度読んだ。 環境倫理学の抱える課題(道徳的多元性の認識と尊重、正義を環境倫理学の主軸に据えること)と、事例分析まではかなり理解できた。Ⅲの理論化の部分はやはり難しくて、なんとなく理解した感じ。後の研究でこの理論には批判や検討が加えられているのか気になった。2024/09/05

はる

0
選ぶ言葉のひとつひとつ、描写の細部まで、すごく美しいなぁと思った。理論の部分は難しかったが、<生>の領域、<応答と関係の場>は感覚的には捉えられた気がする。場所論・正義論の話もおもしろかった。2022/11/13

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