内容説明
平安期の房総から名門武家は、東北、東海、九州…全国各地へ。そのネットワークと分流した末裔を最新研究で一挙詳解する!
目次
第1部 千葉一族の歴史(新時代の幕開け―頼朝の挙兵に賭けた房総武士団;武士の揺籃と千葉常胤の登場;千葉氏の発展と戦乱の時代;全国で活躍する千葉一族―肥前・美濃・奥州;戦国の終焉と千葉氏の滅亡;生き続けた千葉一族と家臣団)
第2部 千葉一族の妙見信仰と武術・文化(戦勝と団結の支えだった妙見信仰;千葉氏の仏教信仰と芸術文化)
第3部 千葉一族の史跡と伝承(千葉県内に残る足跡を訪ねて;全国に広がる千葉一族の史跡を訪ねて)
著者等紹介
鈴木佐[スズキタスク]
1969年生。千葉氏研究家。全国の千葉氏ゆかりの遺跡や歴史・伝承を10代から長年にわたって採集しながら現地調査を行う。また、千葉氏由縁の全国の市町村と協力し、シンポジウムや講演会の企画・運営に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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フランソワーズ
9
頼朝をして「わが父」と言わしめた千葉常胤から全国に広がる千葉一族。天下を統べるような人物こそ出なかったものの、時代時代に傑出した人々を名族。香取神道流の飯篠長威斎や剣術指南訳小野忠明、馬術家大坪氏等の武。東常縁に代表される和歌、龍山徳見等らの名僧の文の傑物を輩出した。その起こり、平忠常から近世に至るまでの足跡を追う一族の概説書。2022/10/19
カワセミ440
5
千葉市民になって40年・・そういえば千葉氏について何も知らなかったな!ってことで図書館にあったこの本を。去年の大河ドラマで『鎌倉殿・』で佐藤浩市演ずる上総介広常とか岡本信人の千葉常胤とか・千葉氏ゆかりの人物たち結構出てたから・せっかくなんで読んでみた。もうちょっと後まで続いてたって思い込んでたけど、千葉宗家は室町時代で途絶えてたんだな。でも、五千円札の新渡戸稲造が千葉氏の末裔だ、なんて知らなかったよ。連綿と血は続くんだなあ、そのうち?久しぶりに亥鼻城(千葉城)行ってみようか??2023/04/23
katashin86
3
将門以来の東国名門武家として鎌倉幕府草創を支え、奥羽から九州肥前まで支流を広げていった千葉氏。本宗家は内紛のあげく小田原北条氏に乗っ取られ、運命を共にするが、鎌倉時代以来の所領を守り続けた奥州相馬氏、鍋島藩の重臣として続いた肥前千葉氏、そして南部藩家臣の家柄から世界に出た新渡戸稲造まで、その系譜が続いていくことに感慨を覚えた。2021/12/11
相馬
3
分家・一族も多く、それも胤ばかりで、ややこしい。新渡戸稲造が千葉一族だったのは知らなかった。2021/08/28