ヴィレッジブックス<br> 1421―中国が新大陸を発見した年

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1421―中国が新大陸を発見した年

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  • サイズ 文庫判/ページ数 524p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784863329300
  • NDC分類 222.058
  • Cコード C0197

内容説明

我々の歴史認識を覆す、中国の凄い歴史のひとこまが、今はじめてあらわになる!15世紀のはじめ、明は世界的な大国家の建設を始めた。鄭和を最高司令官とした艦隊が世界の大海原へと飛びだしていった。目標は、多くの周辺国を傘下に収め、世界を制覇すること。当時中国は、西洋がおよびもつかない航海の技術を持ち合わせていたのだ。鄭和のもと、提督たちはそれぞれ違った進路を取ることとなった。喜望峰を越え南極へと向かった者、さらに大西洋を越えアフリカ大陸にたどりついた者―コロンブスより遡ること70年、中国人たちによる航海の軌跡は驚愕に値する。

目次

第1部 中華帝国の野望
第2部 導きの星
第3部 海峡を越えて南極へ―洪保の航海
第4部 南十字星の下で―周満の航海
第5部 さらに北へ、さらに西へ―周鼎の航海
第6部 経度の測定―楊慶の航海
第7部 中国人の航跡をたどって―ポルトガルの大航海時代

著者等紹介

メンジーズ,ギャヴィン[メンジーズ,ギャヴィン][Menzies,Gavin]
1937年中国生まれのイギリス人。第二次世界大戦が始まる前の5年間を中国で過ごした。1953年に英国海軍に入隊。潜水艦の潜水士、のちに艦長をしてコロンブスやディアス、カブラル、ヴァスコ・ダ・ガマが渡った世界の海を航海し、マゼランやクックの探検航路をたどった経験をもつ。海軍退役後は「1421」の謎に取り組み、中国や東南アジアをたびたび訪れる。世界の120を超える国々、900以上の博物館や資料館、そして当時港だった場所をみずからの足で丹念に歩き調査を重ねた。調査のすべてを綴った『1421―中国が新大陸を発見した年』は、刊行後欧米を中心に大きな話題となった

松本剛史[マツモトツヨシ]
1959年和歌山県生まれ。東京大学文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

緋莢

17
著者が古地図を見て、ある発見をした事から始まります。それは1424年に作られた地図なのですが、そこにはカリブ海に島が2つ描かれており、調べていく内にプエルトリコと グアドループというのが分かります。コロンブスがカリブ海に到達する70年近く前に島を正確に測量していた。そして、著者は中国の明代、大船団を率いて航海をした 鄭和に辿り着きます。各地に残る鄭和と、その船団の痕跡。さらには「マゼランは出航前から、マゼラン海峡の地図を見ていた?」なんて記述も出てきます(続く2019/09/08

Foufou

9
鄭和率いる大船団が永楽帝の命を受け大航海時代に先駆けて世界を周航!マゼラン海峡も南極もアメリカ大陸の発見もすべて中国の偉業と言い切るのだから、私も揚々と航海に乗り出して…。執筆当時に依頼した様々な鑑定があるとのことで、そうした結果を受けての第二作もあろうと調べてみて、今度は明の西欧接触がルネサンスの契機となったと宣うのだから、トンデモ本と判明。眼前の大海原は朝露の如き小ささに萎縮するかと思いきや、あとはフィクションと心得て、鄭和の船団と無事に妄想の大海を帰還した次第。今も鼻腔に潮の香りが膨らんでおります。2020/07/10

ゾロりん

1
途中から飛ばし読み。鄭和の艦隊が果たしてどこまでの航海を実際はしたのかはよくわからんけど、当時の西洋とは比べ物にならないくらいの航海能力があったことはよくわかる。果たして明が海外進出を続けてたら未来はどうなっていたのか。マジで未来からのタイムトラベラーの介入事案じゃなかろうか。2020/06/13

ようはん

1
西暦1500年の西欧人コロンブスによる新大陸発見よりも前に中国の明王朝が派遣した鄭和艦隊の一部がアメリカ大陸やオーストラリア大陸に到達していたという衝撃的な説が書かれている本。荒唐無稽に見えるが当時の明の航海術は大航海時代のヨーロッパを上回っていたとされ可能性は無くはないかも。

うたまる

1
「あの当時それだけの物的資源と科学知識、船、そして壮大な発見の船旅に乗り出せるだけの航海経験と技術をもっていた国はただひとつしかない。中国だ」……コロンブスやマゼランに先駆けて世界中を踏破した中国の偉業を表すノンフィクション。まさかオーパーツとして伝わる古地図を潮流や気流から読み解き、当時の航路を推測してみせるとは。その斬新なアプローチに感心した。そして予想航路上に点々と散らばる中国の痕跡。勇み足的な解釈も幾分かあるとは思うが、大筋では決して外していないと確信する。なんとも凄い本だった。著者と中国に脱帽。2018/09/15

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