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内容説明
12歳、なにもかもがきらめいて見えていたあのころ…アメリカ南部の田舎町で暮らす空想好きの少年コーリーはある朝、父とともに不可思議な殺人事件を目撃してしまう。そこからコーリーの冒険に満ちた一年間が始まった!底なしの湖に車と共に沈んだ無惨な死体は誰なのか?悪夢にうなされる父はしだいにやつれてゆき、コーリーは現場に残された緑の羽根を手がかりに、謎解きをはじめる。その過程で友や愛犬と体験する忘れ得ぬ体験の数々―誰もが子どものころに持っていながらも、大人になって忘れてしまった魔法を信じる心をよみがえらせ、世界中の読者好きを夢中にさせた珠玉の名作。世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞受賞作。
著者等紹介
マキャモン,ロバート[マキャモン,ロバート][McCammon,Robert]
1952年アラバマ州バーミングハム生まれ。アラバマ大学でジャーナリズムを学んだあと、新聞社勤務などを経て1978年作家デビュー。『スワン・ソング』『少年時代』で2度の“世界幻想文学大賞”を受賞。他にも数々の受賞歴を誇る
二宮馨[ニノミヤケイ]
1945年静岡県生まれ。慶應義塾大学法学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
184
1996年このミス海外第2位。 少年時代を語るひどくノスタルジックな物語である。ゼファーという町で生きる人たちを 少年の眼を通して 語る。 上巻は 春・夏の 恋と冒険の物語。 さりげなく紛れ込む 様々なエピソードが 下巻にどう繋がるのだろうか?2018/08/08
chiru
81
1960年代のアメリカ南部の小さな町ゼファー。 その町が少年たちのすべてだった、永遠に忘れえぬ『12歳』の1年を、少年コーリーを通して描く。 平凡で弱腰な少年たちの12歳は、経験することの何もかもが魅力に満ちている。 冒険、恐怖、初恋、決闘。大人の世界の差別、善悪と矛盾。 見た目では判断できない真心、本当の勇気。 12歳、死体を巡る謎、冒険、作家視点の回顧録は、スタンドバイミーとほぼ同じ構成。 にもかかわらず、両者ともに個性的な感動を秘めていることがわかる。 期待をこめて下巻へ。 ★5 2018/08/12
goro@the_booby
52
読んだ本に登録されてたのにまた初めて読む本だと思い込み読んでしまった。途中裸の男が出てきたとき「あれ?」と思ったけどきれいさっぱり忘れて物語を追ってました。さぁ下巻へ。2023/06/22
タカギ
24
ミステリの名作だと言う予備知識で読み始める。冒頭に死体の見つからない殺人?があるが、警察(保安官)は湖に落ちた車を引き上げることもできず、探偵も出てこない。黒魔術のような儀式や奇妙な生物が出てくる。UMAはいてもいいかなと私は思うのだけど、少年たちが空を飛ぶ描写で、「え、ファンタジー?」と混乱した。夏休みの開放感をそう表現したの?と解釈してみたり。1960年頃のアメリカの田舎町ってこんな感じだったのか〜。殺人事件は解決するんでしょうね?2021/05/23
kuroday
18
自分も12歳の頃を思い起こせば、理屈のない恐怖体験や怪物、そして奇妙で不思議な大人たちが何処かにいた気がすると蘇ってきそうだ。 上巻は春から夏まで、12歳のコーリー・マッケンソンが偶然目にした殺人事件や、レディと呼ばれる106歳の黒人魔術師との出会い、そしてオールド・モーゼズと呼ばれる怪物など、それらが不思議なくらい穏やかに郷愁感を持って書かれている。 スティーヴン・キング、ディーン・クーンツに次ぐモダン・ホラー界の第三の男といわれたロバート・R・マキャモン。 そんな彼が何故かホラーを書がなくなった。2018/08/05