天下なんぞ狂える―夏目漱石の『こころ』をめぐって〈下〉

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  • サイズ A5判/ページ数 232p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784863301719
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

夏目漱石歿後百年におくる、著者渾身の作家論!日本という国が世界史に無理往生に急遽接ぎ木された明治という時代に生きた夏目漱石。彼がその時代の中で追い求めたものは何だったのか。『こころ』を軸に、激動の時代の中で漱石が見つめたものと、近代日本人に宿命の悲しみを明らかにする。下巻では、乃木希典の殉死と漱石の英国留学に焦点を当て、森鴎外、小林秀雄、福田恆存、吉川幸次郎、正岡子規らの文章を援用しつつ漱石終生のテーマを明らかにする。

目次

第4章 乃木大将をめぐって
第5章 『こころ』とは何か
第6章 乃木大将は愚将か
第7章 漱石の英国留学と英文学研究

著者等紹介

廣木寧[ヒロキヤスシ]
昭和29年(1954)福岡市生まれ。九州大学卒。平成12年に批評同人誌『正統と異端』を創刊し、主に近代の文学思想についての文章を発表する。現在は、株式会社寺子屋モデルに勤務し、講演、執筆に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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