出版社内容情報
シーボルトが日本の風物と日本人の情報収集の目的でその専属絵師・川原慶賀に描かせた作品200点余を歳時記を軸に収録した画期的…シーボルトの絵師の眼で、1800年代のNIPPONを視る! あの〈踏絵〉を描いた川原慶賀の画期的画文集。〈シーボルトのカメラ〉と称される長崎出島出入絵師・川原慶賀(1786年頃?1860年頃)による記録画が語る江戸庶民の日常。
川原慶賀の作品は、そのほとんどが海外にあり、見る機会が少なく、過去2回の「川原慶賀展」の図録があるが、一般の作品集は存在しない。本書は、シーボルトコレクションの多くを所蔵するオランダ・ライデン国立民族学博物館などの協力により、慶賀作品200点余と関連図版・写真150点を収録。
オランダ商館医シーボルト(1796?1866)が、日本の風物と日本人について、情報収集の目的で、その専属絵師・川原慶賀に描かせた絵を歳時記を軸に編集。江戸時代の人々の暮らし、産業、職人の仕事などが目でみてわかりやすく描かれている。さらに、同時代に書かれた野口文龍(地役人、国学者)による『長崎歳時記』の文章を、慶賀の絵と組み合わせるとこで、絵の意味と時代背景がより鮮明に浮かび上がるように構成。【カラー116頁】
下妻みどり[シモツマ ミドリ]
1970年生まれ。熊本大学(民俗学)卒。ライター。ディレクターとして取材した「太鼓山の夏?コッコデショの131日」(NBC長崎放送)で民間放送連盟賞を受賞。著書に「長崎よりみち散歩」(ながさきプレス刊)、「長崎迷宮旅暦」「長崎おいしい歳時記」(書肆侃侃房刊)。
内容説明
“シーボルトのカメラ”と称される長崎出島出入絵師・川原慶賀による記録画が語る江戸庶民の暮らし=1800年代の日本。慶賀作品200点余と関連図版150点収録。
目次
正月~浜遊び
くらしの風景―村のなりわい
ハタ揚げ~夏越の祓
くらしの風景―町のなりわい
七夕~菊見
くらしの風景―あきないとにぎわい
くんち~迎春
旅と道の風景
人の一生
「長崎歳時記」現代語訳全文
著者等紹介
下妻みどり[シモツマミドリ]
ライター。長崎についてのエッセイやイラスト、雑誌・書籍・広告記事などを手がける。NBC学園「いまを楽しむ『長崎歳時記』」「長崎よもやま散歩」講座講師。テレビディレクターとして長崎くんちのコッコデショを取材した「太鼓山の夏~コッコデショの131日」(NBC長崎放送/2004年)は日本民間放送連盟賞を受賞した。1970年生まれ。熊本大学文学部(民俗学)卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しん君
こんな本を読んだよ
Fumihide Miyashita