感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
六点
119
本邦唯一の「中世ドイツスポーツ史」専門家の本。研究史整理の章で新紀元社から出ている本が挙げられており「それほどまでに日本には専門家がおらぬのか」と邦家の文運の拙さを嘆かざるをえない。15世紀には「教会の祭壇の維持」が剣士団体の存在意義だったのに、宗教改革を経た結果、脱宗教化した同業者団体に化している事に、どんな団体であれ、その属する社会の影響を受けないことはないんだなと思ったことであるよ。さて、次でいよいよ、800冊目の感想文になります。799冊、感想終わり。2023/03/24
Я
1
純粋に文献批評の観点で西洋剣術史を紹介してるので新鮮だった. 一部武術家側の見解と微妙に異なる記述があって(+その出典や根拠が不明瞭)気になったが, 剣術マニュアル以外から当時の社会的立ち位置を知ることができるのと一次史料を多く紹介してくれるので価値がある2022/05/16