内容説明
遺伝子工学の結果として、単に個人だけでなく社会にも集団的なレベルで影響を及ぼす新しい実践とイデオロギーが起こる。遺伝学と遺伝子工学の問題は、アカデミックな境界によって制限されることを拒絶する。この本では、卓越したヨーロッパの学者たちが、異なった科学的見地から、現代人のための遺伝子工学の革命的な意味を議論している。
目次
序論―遺伝学、遺伝子工学、日常の倫理
世界観と遺伝子学
人間と動物の遺伝子導入について―ギリシアにおける(不)完全性のイメージ
消費者は遺伝子組み換え食品を受け入れるか?
社会的産物としての自然―遺伝子技術、身体、新たなジレンマ
身体の展望
物語を通して遺伝子技術を解釈する
臨床から見た遺伝子技術の価値
現代バイオテクノロジー‐持続可能性と統合性―ノルウェーの現代バイオテクノロジー規制にみる法、世論、政治
バイオテクノロジーとヨーロッパ市民
価値感の国際比較―ヨーロッパ価値観研究からの経験
バイオテクノロジーへの態度を読み解く―認知・道徳・情動から
著者等紹介
粟屋剛[アワヤツヨシ]
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科教授
岩崎豪人[イワサキタケト]
関西学院大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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