感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とこまた
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中国新聞社の労作『中国山地』『新中国山地』に続く、半世紀をまたいぐ貴重な仕事の最新刊。山容はかわらねど時代の移ろいに足並みを揃えひっそりとダイナミックに変容してしまった過疎地域。その中であがいてきた住民自身にはその変容は見えない。中国新聞社と著者の立ち位置があって初めて浮かび上がってくる。一住民としてこの書物を読み、改めて徒労と諦観とを同時に、はっきりと認識するのであった。郷愁や再生を口にしてほしくない。住民だけでなく、日本に住むすべての人が、その行動をもって過密と過疎に加担してきたのだから。2012/07/14




