感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
24
宗教画だけではなく、ゴッホの『ひまわり』やフェルメールの『牛乳を注ぐ女』から御言葉に繋げているのが興味深かった。もちろん、宗教画の読み解きもあるのだけれど、作者の生い立ちにも触れているのがよかった。勉強になります。2018/10/10
Eu
1
美術史家が書いた美術の本って、史学的には正しいに違いないのだろうけど、それ以上の踏み込みがなくて退屈に感じることがままある。 その点、牧師先生が書いた解説ともエッセイともつかない文章には、美術史家は絶対に書けないだろうけど、でも学問の領域をこえた正しさがたしかにあって、刺激的だった。 犬養道子を読んでても思ったけど、信じるものを共有してる人でないと見えてこないものがどんな作品にもあるに違いなくて、その領域には学問のアプローチでは絶対に到達できないんだろうなぁと、半分嬉しく、半分悲しく思いつつ読んだ。2018/09/27