内容説明
他人さまの弁当のぞいてシリーズ10万部。ANA機内誌『翼の王国』人気ナンバーワンエッセイ第三弾!
目次
峰伸汎さん―林業
前岡晶代さん―ヨガインストラクター
大西重成さん―造形作家
赤松宏太さん―会社員
佐々木京子さん―公園緑地課作業員
成瀬範祐さん―氷屋
谷昭二さん―自然プール監視人
鈴木健司さん―漆掻き・塗師
松永紗耶加さん―活版職人
安藤裕さん―移動販売〔ほか〕
著者等紹介
阿部了[アベサトル]
’63年東京都生まれ。国立館山海上技術学校を卒業後、気象観測船「啓風丸」に機関員として4年乗船。その後、シベリア鉄道で欧州の旅に出て写真に目覚める。東京工芸大学で写真を学び、立木義浩氏の助手を経て、’95年よりフリーランス。お弁当好きが高じて、2000年より日本全国を回って手作りのお弁当と食べる人のポートレートを撮影
阿部直美[アベナオミ]
’70年群馬県生まれ。獨協大学外国語学部卒業。夫・阿部了とともにおべんとうの旅に出るうちに文章を書くようになり、現在はフリーのライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
65
なんと3巻目で活版印刷をしている女性が出てきました。「活版印刷三日月堂」の弓子さんと同じような年頃でビックリしました。いるんですね。「おわりに」で、お弁当を通して、その人の今を切り取っているんですね。と言われたとあって、本当にそうだなぁ。写真を撮って貰った方々にとっても、大切な思い出となるでしょう。ある意味羨ましい。町役場に「うめ課」があるのに驚いたり、棕櫚の皮を売って現金収入を得ていたのにも驚き。峰さんの若い事にも驚き。旅先で、荒れた林を見る事が多いだけに、林を守ってくれている人には感謝です。2017/05/10
瑪瑙(サードニックス)
63
お弁当シリーズも早3巻目。今回も目の保養をさせて頂きました。お弁当にもドラマがありますね。取材後にそのお仕事を引退された方がいらっしゃって、間に合ってよかったと阿部さんが書かれてました。本当、間に合ってよかったですよね。印象に残ったのは沖縄小浜島の知念さん御夫婦。パラソルの下で仲よくお弁当を食べる姿が可愛らしくて良いご夫婦だなあと思いました。2015/11/17
しぃたろ@記録の一部が消失:(
47
第2巻に続き、第3巻も読了。今回も素敵なお弁当達ばかりで、眺めていると幸せな気分になれる。27人目に紹介されている福岡県福岡市の歯科医・黒木晴彦さんの「食べることを中心に生きてる感じですね。」、「食べることへの欲求が強い。それは、生きようとする力ですよね。」という言葉が特に印象的だった。本当にその通りだと思う。食べる事は生きる事!「おべんとうの時間」シリーズが第4巻、第5巻と末永く続きます様に。2016/03/22
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
46
シリーズ3冊目。どのお弁当も美味しそうで、どの人もお弁当を食べている時の表情は抜群にいい顔なのです。旦那さんが写真、奥さんが文章を書かれている夫婦二人三脚のお仕事。事前に取材があることがわかっているからか、おかずの多いお弁当が多くなってきたような……?(そのことについても書かれている)1、2巻には「え?これだけ?」というようなユニークなお弁当があったのだけれど。今のお弁当の話は、人それぞれの仕事や家庭がかいま見える。お弁当の思い出は家族の思い出に繋がる。2015/07/21
愛玉子
41
とても好きなシリーズの3冊目。ごく普通(時々びっくりするような職業)の人の、普通のお弁当の写真なのだけど、見ていてとてもホッとする。アメリカ暮らしが長かった友人は、小学生の娘さんにランチを持たせる際「ジャムサンドは大丈夫、たまごサンドはアウト、お弁当は無理無理無理無理あと海苔はダメ絶対」と言われていたそう。それを知ると、お弁当って素敵な文化だと思う。添えられている文章がまた良い。飾り気のない言葉から微笑みが伝わってきて、仕事に対する姿勢や人生観までちらりと見える。ずっと続いてほしいシリーズです。2016/12/31